新和建設で施工されたお客様のお宅に毎週訪問いたします。
木を生かし、自然と触れ合う家、趣味を生かしたこだわりの快適空間など家族が健康で幸せに暮らす家をご紹介いたします。
127.築80年目の新築、家族の変化に対応した2世帯住宅
岐阜県関市 Wさん
今回は、敷地内に離れ家を残しながら、築80年の母屋を新築されたWさん宅にお訪いしました。田園風景が広がる静かな町、その部落の一角の生活道路から奥まった位置に建てた住宅。土地の形状が少し急勾配になっているため、邸宅の周辺は見通しが良く、凛とした佇まいが非常に目立ちます。また、個性的な外壁は凹凸のあるタイルばり、濃いめの茶系でまとめしっとりと落ち着いた雰囲気がします。これもまた、人目を惹く理由の一つです。

玄関と前庭の取り方は、畑が隣接しているため、できるだけその環境を生かしたいと、玄関は南向きにし、居室に面した窓も大きめのものを施しました。こうした配慮は、自然に満ちた風景を堪能したいとの思いからでしょうか。「のんびりした田舎暮らし。」のこだわりを感じます。農家のしつらえを残した佇まいは、勝手口に足洗い用の土間も設けてあります。内外の構想にそういった住人の生活感がにじんでいます。
リビングの一部にタタミコーナーがあるのも、ご主人が「寝転がってテレビが観たい。」との思いからですが、ゆったりとしたダイニングとの繋がりも粋な計らいです。大家族が集う空間で、ほどよいコミュニケーションと間合いを取りながら過ごす時間、こんな間取りの取り方が、家族間の人間関係を上手くコントロールしてるのでしょうね。

しかし、Wさんが本来こだわられたのは和室でした。先祖代々が祀られてある豪華な仏壇を置くスペースを確保しながら、床の間~床柱、地袋付きの飾り棚に至るまで、その造りから格式の高さを感じます。特に床柱は『槐(えんじゅ)』(中国では槐樹と書く)というマメ科の樹木を使いました。白い花を咲かせるこの木は、神の木と崇められ、〃延寿〃と漢字があてられるほど。病を払い、寿命を延ばすと親しまれてきました。そういう意味合いから、Wさんがこの家に何を求めたかが伝わってくるようです。家族が健康で住まう、この願いが床柱に込められていました。

2階は将来息子一家と同居になった際のことを考えた間取りで構成されています。階段上がってすぐにミニキッチンが付いた10畳のフリースペースがあります。作りつけの本棚も配し、広さを演出したフローリングです。南に2間続きの子供部屋と屋根裏収納付きの寝室もあり、ウオーキングクローゼットまで合わせると充分な収納力を持ち合わせています。

このようにW邸の良さは、開放された部分と個室的な要素の空間、そのどちらもあること。住む人の味わいを深めてくれる理想の家を見た気がしました。(西原)















