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建築用語リスト

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2020/08/20(木)


建築用語は専門的で難しい言葉が多いですよね。こちらのページでは、多くの建築用語をかわかりやすく解説しています。

         

あ行

 IH【あいえいち】
電磁誘導加熱(Induction Heating)のこと。磁力線の働きで、金属製の鍋自体をヒーターのように発熱させる。鍋自体を加熱するため、ガスコンロなどと比べて熱効率が良く、手入れも簡単な調理過熱機器。


相見積もり【あいみつもり】
同じ図面を元に複数の施工会社が見積りをする方法。複数の施工会社の見積もり金額を比較できる点がメリット。「あいみつ」と省略して呼ばれることもある。相見積もりを依頼する際には、施工会社にその旨を伝えることが望ましいとされている。


 アイランドキッチン【あいらんどきっちん】
シンクやガス台、調理台が壁にくっついてない島(アイランド)のように独立したキッチン。カウンターやダイニングテーブルなどを組み込んで、料理を作りながら皆で食事が楽しめる。ただし、設置する際には十分なスペースが必要なので導入する際には注意が必要。


 アウトドアリビング【あうとどありびんぐ】
室内のリビングと床の高さを揃えたテラス(もう一つの屋外リビング)のこと。


足場【あしば】
工事に伴い、作業を行いやすいように、また工事関係者の安全を確保するために設ける仮設の作業床、構築物のこと。通常、外部足場と内部足場に区分する。


アフターサービス【あふたーさーびす】
住宅の不具合箇所を無償で補修すること。アフターサービスの期間は、建物の部位や不具合の状況、工事会社によって異なる。


雨どい【あまどい】
屋根からの雨水を地面や下水まで導くための排水管、装置のこと。建物の内部を這わす内樋と、外を這わす外樋に大別される。外樋には、屋根の雨水を受ける「軒樋」、軒樋で受けた雨水を地上へ導く「立(竪)樋」、軒樋で受けた雨水を集め立樋へと送る「呼び樋」などがある。


洗出し【あらいだし】
コンクリートを平らにならして適度に乾燥させた後に、特殊な薬品を散布し表面を水で洗って仕上げる工法。コンクリートでも風合いがでるため、駐車場やアプローチ、土間などで多く使われている。


アプローチ【あぷろーち】
主に、道(門)から玄関に至る数メートルの通路のこと。建物への誘導をスムーズにするよう、植栽や曲がった通路などを経て玄関に入るように計画されることが多く、道路と敷地に高低差がある場合は階段やスロープを設ける。


意匠設計【いしょうせっけい】
建物の形状や間取り、高さなどを施主の要望や建築基準法に合わせて設計すること。建築設計には意匠設計、構造設計、設備設計の分野があるが、住宅においては建築設計といえば意匠設計を指す。


イニシャルコスト【いにしゃるこすと】
初期投資費用のこと。住宅では、工事費や設備、外構、設計・監理費などの完成までにかかる費用のことをいう。


入隅【いりずみ】
壁や板などの2つの面が入り合ってできる内側のへこんだ角。反対に出っ張った角を「出隅」と呼ばれる。外壁でも内壁でも同じように入隅、出隅と呼ばれる。


入り母屋【いりもや】
屋根形状のひとつ。上部が切妻屋根で、下部が寄棟屋根にした結合型の屋根形状のこと。入り母屋屋根の建物を入り母屋造りという。


インスペクション【いんすぺくしょん】
調査、検査、監査という意味。
住宅の検査にはホームインスペクションというサービスもある。ホームインスペクションはホームインスペクター(住宅診断士)が、第三者的な立場から、住宅の劣化状況、欠陥の有無、改修すべき箇所やその時期、おおよその費用などを見極め、アドバイスを行う。


インナーテラス【いんなーてらす】
リビングの床の一部をタイル貼りにして、グリーンを飾るなど住まいの内部にアウトドア感覚を取り入れたスタイルのこと。


インテリアコーディネータ【いんてりあこーでぃねーた】
室内装飾(インテリア)の総合的なアドバイザーのこと。また、その資格。
新築やリフォームの際、インテリアのプランニングから提案、見積もり、実施、施工までをトータルで管理するため幅広い知識が必要とされる。


ウォークインクローゼット【うぉーくいんくろーぜっと】
人が歩いて入れる収納スペース(納戸)のこと。
主に衣類などの収納スペースとして、ハンガーパイプや棚板などが当初から設置されていることが一般的。寝室などに隣接して設けられることが多く、平面図では「WIC」と表現される。


ウォールキャビネット【うぉーるきゃびねっと】
壁面に取り付ける吊戸棚のこと。


請負契約【うけおいけいやく】
依頼を受けた者(請負人)が、ある仕事を完成することを約束し、その注文者が、その仕事に対して報酬を支払う契約。
住宅においては、工事請負契約と同じく「建物の完成を約束」して、完成した仕事に対して報酬を払うという契約を指す。


ウッドデッキ【うっどでっき】
建物の外部に張り出すテラスに設ける木の甲板のこと。
素材には、腐りにくいレッドシダー(米杉)などの天然木に防腐処理を施したもののほか、木の粉に樹脂を混ぜてつくった耐久性の高い合成木を使用しているものもある。リビング(内部)からエクステリア(外構)をつなぐ中間領域として活用される。


エクステリア・外構【えくすてりあ・がいこう】
住宅の敷地内においての外まわりの総称。
塀や生垣、門扉、車庫、庭などのこと。エクステリア。注文建築の場合、外構は建築費には含まれないことが多い。


FRP防水【えふあーるぴーぼうすい】
液状ポリエステル樹脂に補強材を入れ、下地に塗布、硬化させることで作る被覆防水のこと。
耐食や耐熱、耐候性を発揮し、防水性、耐久性のある防水。


LDK【えるでぃーけー】
間取りを表すのに用いる略称の一つで、リビング、ダイニング、キッチンのこと。また、これらが一室になった空間を指す。


縁側【えんがわ】
座敷の外側に設けられた細長い板敷きの部分。
元来は板敷きのみを縁側といったが、畳やカーペットなど、それ以外でも縁側と呼ぶことがある。縁側をつくることで、夏は日光が直接室内に入るのを防いだり、冬はサンルームのように暖かい空間をつくることが期待できる。


延長保証【えんちょうほしょう】
保証期間が終了しても、有償の補修などを行えば、保証を延長できる。


エントランス【えんとらんす】
建物の入り口、玄関のこと。
一般的には、マンションやホテル、公共施設など、比較的大きな建物の玄関部分をいうことが多い。住宅の場合では、大きめの邸宅で呼ばれる場合がある。


大壁【おおかべ】
壁で覆って柱を見えなくする壁の仕上げのこと。
柱を隠すため、見た目ではなく強度を考えた柱の選定が可能。壁の中に断熱材や筋交いを配置できるため、耐震性、気密性に優れ、防火、保湿、防音にも有利と言われている。


大引き【おおびき】
1階の床組の重要な部材で、根太(ねだ)を支える横材のこと。
大引きに使われる樹種は固く、白アリの被害に遭いにくいということからヒバ、ヒノキ、ケヤキなどが一般的に多く使われる。


納まり【おさまり】
物の入り具合や落ち着き具合のこと。
建築では、プランの収まり、開口部の収まりなどと使うが、「納まる」とは機能的、デザイン的に満たされて処理された状態を指す。


押出法ポリスチレンフォーム【おしだしほうぽりすちれんふぉーむ】
発泡プラスチック系の断熱材の一つ。ポリスチレン樹脂を原料とした石油製品に発泡剤を混ぜ合わせて板状にした断熱材。発砲させた細かい泡の中に空気などを閉じ込めることによって断熱効果を得ることができる材料で、一般的には繊維系断熱材よりも断熱性能が高いと言われている。ポリスチレンフォームはビーズ法と押出法の2種類あり、押出法は、ビーズ法よりも断熱性、耐圧性、耐候性に優れており、水に強い性質があり、基礎や土台、土間の断熱材にも使われている。


踊り場【おどりば】
階段の途中に設けられた踏面を広くした部分。
住宅などでは、高さ4メートル以上の階段は、4メートル以内ごとに「踊り場」が必要。踊り場を設けることで、階段から落ちた場合に途中で転落を止める危険防止の効果がある。


オプション【おぷしょん】
標準仕様に含まれていない設備や仕上げ、建材のこと。
オプションの内容やグレードによって、追加の費用が発生するのが一般的。トラブルを回避するためにも、標準仕様はどこまでを指すのか確認が必要。


オープンキッチン【おーぷんきっちん】
ダイニングスペースに対して開放されたキッチンのこと。
壁やカウンターなどによって視覚的に遮断されていないのが特徴。室内が広く見える、家族間のコミュニケーションが取りやすいなどがメリット。ただし、キッチンの様子が丸見えになり、臭いや音も広がってしまうなどのデメリットも。


オープンハウス【おーぷんはうす】
一戸建てやマンションなどを一定の期間公開すること。


折戸【おりど・おれど】
扉自体を折りたたむことによって開閉する戸のこと。
上下に設けたガイドレールに沿って折りたたむ仕組み。開口部が大きく取れるので、主に浴室やクローゼットの戸に用いられる。


オール電化【おーるでんか】
住宅で使われるエネルギーを全て電気でまかなうこと。
メリットとしては深夜電力を用いる場合に限り、給湯にかかる光熱費がガスや灯油に比べて抑えられる。ただし、イニシャルコストがかかるなどデメリットも。家族のライフスタイルによって選択を検討する必要がある。


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か行

開口部【かいこうぶ】
住宅の壁や屋根などに設置された窓やドアのこと。
屋外に面して光を透過する素材(ガラスなど)のものか、開放できるものをいう。採光、換気、通風、通行、眺望などを目的として設けられる。


外構【がいこう】
住宅の敷地内においての外まわりの総称。
塀や生垣、門扉、車庫、庭などのこと。エクステリア。注文建築の場合、外構は建築費には含まれないことが多い。


概算見積【がいさんみつもり】 
建築工事についてのおおまかな数量、または金額を計算すること。


階高【かいだか】
建物のある階の床面からすぐ上の階の床面までの高さ、垂直寸法のこと。


カウンターキッチン【かうんたーきっちん】
キッチンとダイニングルームとの間にカウンターがついているキッチンのこと。
カウンターを通して調理や皿の受け渡しができ、ダイニングルームにいる家族やゲストと話しながらキッチンでの調理や後片付けができる利点がある。


カウンタートップ【かうんたーとっぷ】
流し台の左右にある調理台や作業台のこと。


確認申請【かくにんしんせい】
建物の工事を着工する以前に、その計画内容が法令の規定に合っているかを建築主事または指定確認検査機関に確認を得るために行う申請のこと。
建物の新築、10平方メートルを超える増改築・移転、大規模な修繕、または100平方メートルを超えて用途を変更する場合等に必要とされる。申請先は、都道府県や市区町村の建築主事の他、民間機関である指定確認検査機関。


家事動線【かじどうせん】
住宅において炊事や洗濯など、家事をする時に人が動く経路のこと。


瑕疵保証【かしほしょう】
品確法に基づき、すべての新築住宅の基本構造部分等の瑕疵について、引渡しから10年間瑕疵担保責任を義務づける制度。
新築住宅について、柱、梁など住宅の構造耐力上主要な部分や雨水の浸入を防止する部分に瑕疵が生じた場合、 無償で修繕・賠償等の責任を負うことを10年間保証するもの。


仮設工事【かせつこうじ】
建築についての工事を行うために設ける一時的な施設・設備などに関する諸工事。
一般の住宅工事では、足場、養生、清掃片付け、工事用電力・用水、仮設トイレなどの工事が含まれる。


型枠【かたわく】
所定の形状にコンクリートを打ち込むのに用いる仮設の枠組み。
木材や金属で組んだ仮設の枠のこと。


矩計図【かなばかりず】
主に建物についての主要部分の標準的な高さ関係・工法・納まり・仕様などを示すために、軒先を含む屋根から基礎までを詳細に書いた断面詳細図。


框【かまち】
床の間や玄関など、床に段差があるとき、高いほうの床の端に取り付ける化粧用の横材。
場所によって呼び名が違い、上がり框(玄関ホールなどの上がり口部分)、床框(とこがまち。床の間の前端)、縁框(縁側の外部側)などがある。


鴨居【かもい】
和室の障子、襖等の開口部分の上枠にあたり、内法高さに取り付ける横材のこと。
建具を滑らせるために溝が彫られている。下枠にあたる部分は敷居と呼ばれ、同様に建具を滑らせるための溝が彫られ、鴨居と敷居は対となっている。


ガラリ【がらり】
外部に対して目隠しをしながら換気ができるように、ドアや窓などに設けた通気口のこと。
建具の一部につける場合と建具の全体につける場合があり、全体につけたものを鎧戸(よろいど)と呼ぶ。主に浴室や洗面所など湿気の多い場所やクローゼットの扉に用いることが多い。


換気【かんき】
住宅の換気には、自然換気と強制換気がある。
住宅において換気は良質な室内環境の維持や、結露防止のためにも必要不可欠なものになっている。


元金均等返済【がんきんきんとうへんさい】
元金の返済額を一定にする住宅ロ-ンの返済方法の一つ。
毎回の元金の返済は一定額で初めのうちは利息の額が大きく返済額は高いが、元金を返済するに従い利息分が減少する。元利均等返済に比較して、利息の総額が少なくなるメリットがある。当初の返済額が高いため、家計にゆとりがある人や数年先に買い換えを予定している人に向いた返済方法。


間接照明【かんせつしょうめい】
光源を直接見せるのではなく、天井や壁に光を当てて、間接的に空間を照らす照明のこと。まぶしさが少なくソフトな印象になる。


元利均等返済【がんりきんとうへんさい】
元金と利息を合計した返済額が一定になる住宅ローン返済方式の1つ。
毎月の返済額が変わらないので、計画的な返済が可能。利息の占める割合がはじめのうちは高く、返済が進むにつれて利息分が減って元金の割合が高くなる。元金の減り方が遅いので数年先に買い替えを検討している人には向かない。


基礎【きそ】
建物の最下部で建物の重さを地盤に伝え、建造物の荷重を支持し、地盤を固定する下部構造の総称。土台。
木造では建物の壁下に連続して設けた布基礎が代表的であるが、地盤が軟弱な場合は建物の底面全体を版状の基礎としたベタ基礎が用いられる。


基礎パッキン工法【きそぱっきんこうほう】
基礎と土台の間に専用のパッキン材を挟み込むことにより、湿気のこもりやすい床下の換気を滞りなく行う工法のことです。通常の床下換気口の1.5~2倍の換気能力をもっている。


北側斜線制限【きたがわしゃせんせいげん】
それぞれ個々の住宅が日照、通風を守るため、北側の隣地境界線(北側が道路の場合は、道路の反対側の境界線)から立ち上がる斜線のことで、建築基準法で定められた制限。主に、住居系の用途地域で容積率の低い地域に適用される。


境界【きょうかい】
土地の地番を区画するものとして公法上定められた線のこと。
不動産登記法上では筆界とも呼ばれる。私法上では、所有権の及ぶ範囲を示す線という意味で用いられる場合もある。


強制換気【きょうせいかんき】
送風機または換気扇などの設備機器を使用することによって強制的に換気を行うことで、機械換気ともいう。
平成15年にシックハウス対策として、居室に機械換気設備の設置が義務付けられた。


狭小住宅【きょうしょうじゅうたく】
狭小地に建てられた狭小な住宅のこと。
居住空間を確保するために、地下室を設けたり、3階建てにすることが多い。都市部では隣家と密接しており、採光や通風が得にくいため設計の工夫が求められる。


切妻【きりつま】
屋根形状の一種。
屋根の両端(妻側)を垂直にカットした本を開いて伏せたような山形の屋根のこと。切妻屋根を用いた伝統的建築構法を切妻造という。


杭工事【くいこうじ】
基礎工事の一つで、地盤が軟弱な場合に建物の荷重を地盤が支持できるように杭を打ち込む工事のこと。
鉄製やコンクリート製などの杭を打設して硬い地盤まで到達させる支持杭、支持層まで杭が届かない場合に用いられる杭の摩擦力で建物の荷重を支持する摩擦杭があるが、両方の性質を兼ね備えたものもある。


躯体【くたい】
基礎、柱、梁、壁面、床など建物の構造を支える骨組みのこと。スケルトン。
一般的に、躯体は構造体に使う材料により、木造、鉄骨造(S造)、鉄筋コンクリート造(RC造)などに区分される。


クッションフロア【くっしょんふろあ】
床材の種類で着色塩ビシートの中間層に発泡層がついているもの。
耐磨耗性・耐薬品性・メンテナンス・施工性に優れ、色・柄が豊富で安価、汚れも水で簡単にふき取れるので台所・トイレ・洗面室などに使用されることが多い。


グラスウール【ぐらすうーる】
ガラス繊維でできた、綿状の素材である。住宅の壁・天井・床・屋根の断熱材として広く用いられるほか、工場・体育館の断熱材としても用いられる。吸音材としても機械室の内装吸音用や防音室の素材として用いられている。さらに空調ダクトや配管保温用などにも用いられる。不燃材料なので防火性にも優れている。


グルニエ【ぐるにえ】
小屋裏収納のこと。


クロス【くろす】
壁や天井の仕上げ材。布、紙、ビニールなどいろいろな素材がある。


クローズドキッチン【くろーずどきっちん】
ダイニングやリビングなどの部屋から独立した部屋になっているキッチンのことで、独立型キッチンともいう。調理中の煙や音、臭いが他の部屋に漏れにくいというメリットがある。


クローゼット【くろーぜっと】
衣類などを入れる大型収納のこと。


珪藻土【けいそうど】
プランクトンなど藻類が化石化した土。
主に壁材として使われる。調湿性、吸臭性があり、シックハウス対策のために室内の化学物質の吸着や結露対策として利用される。


結露【けつろ】
空気中の水蒸気が液体となる現象のこと。
空気中の水蒸気が壁・床・窓ガラス・サッシなど冷たいものに触れたときに起こる。シミやカビ、ダニの発生原因になる。


建築確認【けんちくかくにん】
建築物を建築する際、建築基準法などの法令に適合しているか、建築主事や指定確認検査機関が確認すること。またはその制度のこと。建築確認は、建築物を新築する場合、一定規模以上の増築をする場合などで必要となる。


建築基準法【けんちくきじゅんほう】
建築物の敷地、構造、設備及び用途に関して最低の基準を定めた法律。
地震や火災などから生命や財産を守るために建築の構造などに制限を加え、都市の生活環境の保護・都市機能の更新を図るために用途への制限を加えている。


建築条件付き土地【けんちくじょうけんつきとち】
土地の売買契約の際、契約後に建物の工事請負契約を締結することを条件として、契約を結ぶこと。またはその条件がついた土地のこと。工事請負契約が定められた期限以内に成立しないときは土地の売買契約は不成立となる。停止条件付き土地ともいう。


建築面積【けんちくめんせき】
建物を真上から見たときの外壁(または柱の中心線)で囲まれた水平投影面積のこと。
1階の床面積にほぼ等しい。建蔽率を計算する際はこれが分子になる。


建蔽率【けんぺいりつ】
敷地面積に対する建築面積が占める割合。
用途地域などに応じて建蔽率の限度が決められており、建物を建てる時には建蔽率の制限内で建築しなければならない。


高気密高断熱住宅【こうきみつこうだんねつじゅうたく】
家全体の断熱効果を高めるため、高性能の断熱工事を行いかつ隙間から熱が逃げないように気密性を高くした住宅のこと。
冷暖房効率が良い、表面結露を防ぐ、部屋間の温度差が少ないなどのメリットがあるが、換気と通風に対しての留意が必要。


公庫融資【こうこゆうし】
住宅金融公庫(現:住宅金融支援機構)が行っていた住宅ローン。
2007年(平成19年)4月1日に、住宅金融公庫が独立行政法人の住宅金融支援機構へ移行したのに伴い、住宅金融公庫からの直接融資は廃止され、フラット35へ移行した。


工事請負契約【こうじうけおいけいやく】
工事を請け負った側が事業主として仕事を進める契約形態。


公図【こうず】
登記された土地の地目、地番、位置、形状、面積などが記載されたもの。


構造【こうぞう】 
建物を支えるために主要な方法、骨組みのこと。または、ある性能を持つために材料を組み合わせたもの。


構造躯体【こうぞうくたい】
建築基準法施行令第1条3号に規定する構造耐力上主要な部分で、基礎、基礎ぐい、壁、柱、斜材、床版等をいう。建築物の構造体のことで単に躯体ともいう。建築物の骨組みにあたるもっとも重要な部分。


構造材【こうぞうざい】 
建物の荷重や地震や風圧などの衝撃に対し、建物を支えるための主要な部材で、木材、鋼材、鉄筋コンクリート、煉瓦、コンクリートブロック、石などが用いられる。
在来工法(木造軸組工法)では、柱、梁、土台、桁、筋かいなどが該当し、材質は木材を用いる。


構造計算【こうぞうけいさん】
建築される建物が安全かどうか検討するために行う計算のこと。
建物の荷重や地震や風圧などの衝撃に対し建物が安全であるかどうかを計算し、数値が建築基準法で定める範囲におさまるように構造設計する。建築基準法では一定の規模以上、構造の建物に必要とされている。


構造用合板【こうぞうようごうはん】 
合板のうち、構造耐力上主要な部分に用いる目的で作られたものをいう。構造用合板は主に木造建築物の壁下地材・床下地材・屋根下地材として用いられ、一般的な工作や内装に用いられるベニヤと比べ、強度があるのが特徴。構造用合板は、日本農林規格 (JAS) で定められている。


勾配天井【こうばいてんじょう】
傾斜のある天井のこと。
屋根の形状や勾配を活かしたり、建築基準法の制約により水平の天井高さが取れない場合や、浴室の天井など水滴が天井面を伝わって流れるようする場合に採用する。空間に変化が生まれ広がりが感じられるなどのメリットがある。


工務店【こうむてん】
複数の専門工事業者をマネジメントし、工事全体を管理することによって総合的な工事を請け負う会社のこと。
一般的には主として個人の住宅建築を請け負う比較的小規模の業者のことを云い、設計・施工・メンテナンスまで住宅に関わる全ての業務を行う業者もある。


コーキング【こーきんぐ】 
建築物において、気密性や防水性のために施工される隙間を目地材などで充填すること。 また、その材料であるパテなどを充填材・コーキング材(caulking compound)・コーキング剤(caulking agent)または単にコーキングと呼ぶ。


腰壁【こしかべ】
壁の中央よりやや下の部分をいい、窓台をほぼ基準としてそれより下の壁のこと。対面キッチンの仕切りに設ける床から1メートル程の高さの壁なども腰壁にあたる。


腰高窓【こしたかまど】 
大人が立っているときの腰の高さに設けた窓のこと。腰窓ともいう。
床面から80~90センチメートルの高さが窓の下端になり、幅180センチメートル、高さ90センチメートルが一般的。これに対し、床面近くから始まる大型の窓が掃き出し窓という。


小屋裏【こやうら】
屋根の下と天井の上の間にある空間を指す。
天井を張らずにロフトや収納として空間の利用法がある。熱や湿気がこもると家全体が暑くなるばかりでなく、構造材が傷んで耐久性が落ちるので換気、断熱に留意する必要がある。


小屋組【こやぐみ】 
建物の屋根部分の骨組み。
屋根の荷重や風圧力・積載荷重などを軸組に伝える役割をもつ。


混合水栓【こんごうすいせん】
湯と水を混合して、1つの吐水口から出す水栓金具のこと。


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さ行

 採光【さいこう】
室外の明るさを、窓などを通して室内にとり入れること。
建築基準法では、居室として利用する部屋には採光のための開口部(窓等)を設けることが義務づけられており、建物の用途別に、居室の床面積に対する採光上、有効な部分の面積の比率の下限が定められている。


サイディング【さいでぃんぐ】 
板状外壁材の総称。乾式工法の主要材料の一つで、施工の合理化に伴い採用されることが多くなっている。


在来工法【ざいらいこうほう】 
柱、梁、筋交い(柱と柱の間に斜めに入れる材)など、木の「軸」を組み立てて建物を支える日本の伝統的な工法を「在来方法」という。「在来工法」は「木造軸組工法」「在来軸組工法」「在来木造」「木造軸組」などの様々な呼び方があるが、その内容は基本的に同じ。


左官【さかん】
土やセメントモルタルなどの素材を塗ったり、砂壁や漆喰仕上げなどの最終的な表面仕上げを施す職種のこと。


サービスバルコニー【さーびすばるこにー】
キッチンなどに設けられる小さめの副バルコニーのこと。採光や通風がよくなり、一時的に物を置くときに便利。


サービスヤード【さーびすやーど】
物干しやゴミ置き場、物置きなどに利用される屋外空間のこと。


サービスルーム【さーびするーむ】
納戸、部屋状の収納スペースのこと。
採光や通風面で建築基準法で定める「居室」の基準に満たない部屋や、収納のための部屋の表記に使われることが多い。間取り図の中では「S」と表示する。


更地【さらち】
宅地建物取引上では、その土地に建物、構築物、工作物などが建っておらず、尚且つ使用収益を制約する地上権等の権利が付着していない土地のこと。


散水栓【さんすいせん】
庭の散水や屋外の掃除などに使用するための水栓。建物の外部に設置。また、地中に埋め込まれたふたつきの容器(散水栓ボックス)の中に設置。


仕上げ【しあげ】
建物の内外装などの、直接目に触れる部分の最終工程のこと。


CF【しーえふ】
クッションフロアのこと。


GL【じーえる】
グランドラインの略。地盤面のこと。建築物の高さを決める為に基準となる点。


市街化区域【しがいかくいき】
都市計画区域の無秩序な市街化を防止し、計画的に市街化を図るために都市計画法で定められた区域のこと。すでに市街地を形成している区域か、10年の間に市街化を図るべきと判断された区域かのいずれか。


市街化調整区域【しがいかちょうせいくいき】
都市計画区域の中で、市街化を抑制する意味を持った区域のこと。山林や農地などが中心で、基本的には住居も含め建物は許可なく建てられない。


敷居【しきい】
和室の障子や襖などの建具の下部に設けられる溝のついた水平材のこと。
下部にあるのが敷居で、上部にあるのが鴨居。


敷地延長【しきちえんちょう】
路地状部分を持った敷地全体の名称。旗竿地、敷地延長、敷延ともいう。


地業・基礎工事【じぎょう・きそこうじ】
建物の基礎の下の部分を地業といい、基礎を造るための土を掘ったり、基礎の配筋やコンクリート打設などの工事のこと。


支持杭【しじぐい】
建物を支持できる固い地盤に打ち込み、建物荷重を支持する杭のこと。


システムキッチン【しすてむきっちん】
流し台や調理台、コンロ、収納スペースといったパーツを組み合わせ、天板(ワークトップ)と呼ばれる一枚板をのせてひとつにした、工場で製作されたキッチンセットのこと。


システム収納【しすてむしゅうのう】
規格化された部材・部品を組み合わせてつくる収納のこと。


システムバス【しすてむばす】
工場で生産・加工するユニットバスの各部品に、互換性や高品質化を施したもの。
部品のグレードをアップ、素材や色・柄のバリエーションを増やす、さまざまな機能をもつ設備を導入するなど、多様化する消費者のニーズに対応できるようにしている。


地鎮祭・地祭【じちんさい・じまつり】
土木・建築などの工事を始める前に、その土地の神を祭り、敷地を清め、工事の安全祈願するために行う儀式のこと。


漆喰【しっくい】
消石灰を主原料とし、布海苔(ふのり)などで練った塗り壁の材料のこと。


シックハウス症候群【しっくはうすしょうこうぐん】
新築や改築住宅の室内に使われた内装材などに含まれる、有害な化学物質によって健康障害を引き起こす症状のこと。


実施設計【じっしせっけい】
基本設計に基づき、施工のために工事内容を確定することができる図面を制作すること。


シート防水【しーとぼうすい】
合成ゴムや合成樹脂などを主原料とした防水シートを使用した防水工法のこと。


地盤改良【じばんかいりょう】
軟弱な地盤の支持力を強くしたり、沈下を抑えるために、セメント系の固化剤と土を混合・攪拌(かくはん)し固めることにより地盤の強度を高めること。


地盤調査【じばんちょうさ】
土地を地質学的および土質工学的に調査すること。


地盤保証【じばんほしょう】
地盤のトラブルによって住宅に損害が発生した場合に、建物や地盤の修復費用などを保証する制度のこと。


地袋【じぶくろ】
床脇の床面に接して設ける背の低い袋戸棚のこと。


斜線制限【しゃせんせいげん】
建築基準法に基づく、建築物の各部分の高さに関する制限のこと。
道路や隣地の日照、採光、通風などの環境を確保するため、道路や隣地との境界線を基にして一定の角度で立ちあがる斜線を想定し、建築物の各部分の高さをこの斜線の範囲内に制限するもの。


集成材【しゅうせいざい】
20~30mmの厚さの板材や小さい角材を平行にそろえ、長さ、巾、厚さ方向に接着して大きい木材に集成したもの。
強度にばらつきがなく、自由な大きさや形をつくることができ、割れや狂いが生じにくいが、接着剤を使用するため化学物質に敏感な場合は注意が必要。


住宅金融支援機構【じゅうたくきんゆうしえんきこう】
2007年(平成19年)4月1日より、住宅金融公庫の業務を引き継いだ独立行政法人。
住宅金融公庫は住宅ローンを直接融資していたが、住宅金融支援機構は住宅ローン債権の証券化や融資保険などを通して民間金融機関の後ろ盾となり、間接的に住宅取得者を支援している。


住宅取得等特別控除【じゅうたくしゅとくとうとくべつこうじょ】
所得税の税額控除の一種で住宅を購入した場合年末のローン残高に応じて所得税が戻ってくる制度。一般にローン控除ともいう。
控除をうけるには、所得金額、返済期間、床面積等などの一定の条件を満たす必要がある。


住宅展示場【じゅうたくてんじじょう】
住宅メーカーのモデルハウスを展示している場所のこと。自社のモデルハウスのみを展示する単体住宅展示場と、複数の住宅メーカーがまとめて展示する総合住宅展示場がある。総合住宅展示場は住宅公園、ハウジングセンターなどの名称もある。


住宅ローン【じゅうたくろーん】
個人が宅地の取得や住宅の新築・改築などの目的のため、土地や住宅に抵当権を設定して公的機関や民間金融機関から受ける融資のこと。一般的に金利は安く設定されている。


住宅ローン控除【じゅうたくろーんこうじょ】
個人が住宅ローンの借入によって住宅を新築、取得または増改築等をした場合に、一定の要件を満たすときは、年末の借入残高額を基として計算した金額を、所得税・住民税から控除する減税制度のこと。


充填断熱【じゅうてんだんねつ】
断熱手法の一つ。充填断熱は柱と柱の間に断熱材を充填しシートで防湿する断熱方法。


収入合算【しゅうにゅうがっさん】
住宅ローンを利用する際に、申込者本人が所定の収入基準をクリアできない場合や返済力が規定を超えてしまうような場合に、申込者本人の年収と本人の配偶者・親・子供などの直系家族、または本人の婚約者などの同居予定者のうち、一名の収入を合算することができるしくみのこと。


重要事項説明【じゅうようじこうせつめい】
不動産の取引に際して、契約の前に取引対象の不動産に関する権利関係や法令上の制限、取引条件などの重要事項について、宅地建物取引業者が取引にかかわる人に書面を交付し説明すること。
また、平成20年11月の法律改正によって、建築士が設計監理契約を締結する際にも重要事項説明が義務付けられ、工務店やハウスメーカーが設計業務を含む工事契約を締結するにも、担当する建築士が重要事項説明を行う必要がある。


竣工【しゅんこう】
建築工事が終了し、完成すること。


準耐火建築物【じゅんたいかけんちくぶつ】
主要構造物(壁や柱、床、梁等)を準耐火構造で造り、窓、出入口などの延焼の恐れのある部分に、網入りガラスや防火戸を設けるなどの対策を講じた建築物のこと。


準耐火構造【じゅんたいかこうぞう】
耐火構造に準ずる耐火性能を有する構造で、国土交通大臣が定めた構造方法を用いるもの、または国土交通大臣認定を受けたもの。構造材を防火被覆するものと、防火被覆をせず、木材の燃えしろ設計をすることで木材の柱・梁を露出して使用するものとがある。


準防火地域【じゅんぼうかちいき】
防火地域に準ずる地域で、建築物などの防火性能を集団的に向上させ、火災の延焼拡大を抑制するために指定された区域。4階以上の建築物は耐火建築物、3階以下の建築物は規模によって耐火建築物または準耐火建築物、もしくは防火上必要な措置を施した建築物としなければならない。


省エネルギー住宅【しょうえねるぎーじゅうたく】
住宅の構造や設備など、断熱化・気密化・省エネルギー化を図った住宅のこと。
断熱性能に優れた建具や断熱材の使用、太陽光などの自然エネルギーの活用、省エネルギー対応型設備の使用などを取り入れる方法がある。一定基準を満たすことで融資や補助金の対象になる。


浄化槽【じょうかそう】
水洗便所からの汚水や、キッチン、浴室からの雑排水を浄化処理する浄化タンクのこと。
公共下水道が整備されていない地域の場合は、浄化槽を個別に設置しなければならない。水洗便所からの汚水だけを処理する単独処理浄化槽、汚水と生活雑排水を同時に処理する合併処理浄化槽があるが、新設の場合は合併処理浄化槽の設置が義務付けられている。


上棟【じょうとう】
木造建築で柱や梁などを組み立てて、屋根の一番上の部材である棟木を取り付けるときのこと。鉄筋コンクリート造ではコンクリートの打ち込みが終了したとき、鉄骨造では鉄骨工事が終了したときを指すことが多い。
「棟上げ(むねあげ)」「建方(たてかた)」「建前(たてまえ)」とも言う。


諸経費【しょけいひ】
工事費の中で、現場経費や一般管理費のことをいう。
現場経費は品質管理、安全管理など工事管理を実施するために必要な経費で、一般管理費は会社を運営していくうえで必要な経費のこと。


諸費用【しょひよう】
土地購入や住宅建築の際に、土地代や設計・施工費以外にかかる手続き費用、税金、諸雑費のこと。


ジョリバッド【じょりぱっど】
アクリル系の塗り壁材の商品名。
耐久性、防カビ、防火性などに優れ、カラーバリエーションや仕上げ方法も多種で、内装・外装ともに使用が可能。弾性のある素材で、一般的にクラックが入りにくいと言われている。


シーリング【しーりんぐ】
水密性・気密性を目的として、目地や隙間などに合成樹脂や合成ゴム製のペーストを充填すること。コーキングともいう。


真壁【しんかべ】
木造軸組が、そのまま化粧材として表面に露出する壁のつくりのこと。主に書院造、数寄屋造りなどの和風建築や和室に用いられる。内壁だけでなく外壁にも用いられることがある。
真壁を採用することで和のテイストを強調することができる。


新建材【しんけんざい】
新素材や新製法を用い、従来のものと同等の機能や外観を持つように作られた人工建材のこと。紙、木、石、金属等は従来の建材として用いられていたが、その代替建材として、ビニールやプラスチック製などが多く普及。安価で材料にばらつきがなく、加工が簡単などのメリットがある。集成材や人工大理石も新建材。


人口大理石【じんこうだいりせき】
アクリル系やポリエステル系などの樹脂を主原料としたもので、人工的に作られた大理石風の素材のこと。天然大理石に比べ安価なので、代用品としてキッチンや洗面台、浴室などに使用されることが多い。


芯々【しんしん】
柱や壁などの、一つの部材の中心線から他の部材の中心線までの距離のこと。
建物の面積や長さを測る際に使われ、建築図面で表される寸法もこの方法による。部材の厚さ分の差が生じるので、実際に使用できる面積より大きい。


浸透枡【しんとうます】
雨といなどから流れ込む雨水を地中に浸透させるために設置する桝のこと。
桝の底は水が土に浸透しやすい形状になっており、徐々に地中へと浸透させていく設備で、浸水被害の抑止、地下水の保持などの効果がある。


シンボルツリー【しんぼるつりー】
建物のシンボルとなるような大きな樹木のこと。庭や中庭に植えることで建物の印象が大きく変わり、外構が華やかになる効果もある。よく用いられる樹木として、常緑樹のシマトネリコ、ソヨゴ、ヤマボウシ、落葉樹のヒメシャラ、ハナミズキ、イロハモミジなどがある。


スウェーデン式サウンディング試験【すうぇーでんしきさうんでぃんぐしけん】
戸建住宅向けに普及している簡易地盤調査の手法の1つ。
方法は、ロッド(鉄管)の先端にスクリューポイントと呼ばれる円錐形の錐(きり)をつけて、地面に突き立て、段階的に100kgまでの鉄の重りを載せた時の沈み具合を測定する。ロッドが下がらない場合は、ハンドルをつけて回転させながら貫入させ、その回転数を25cmごとに最大10mまで記録する。


スキップフロア【すきっぷふろあ】
床の高さを半階ずつ、ずらした空間のつくり方。
敷地の高低差や限られたスペースの有効活用、天井高の確保、動線の短縮などのメリットがある一方、各部屋の仕切りとなる壁が少なく空調の効率が下がるなどのデメリットもある。


数寄屋造り【すきやづくり】
茶室建築の手法・意匠を取り入れた和風建築のこと。
柱は塗装をしていない白木を使用、床の間は装飾を控えた質素なつくり、庇を長めに設け採光を調整するなど、装飾で飾り立てた造りはなく自然の素材の持ち味を活かした材料の取り合わせ、繊細な意匠などが特徴的。


スケルトン・インフィル【すけるとん・いんふぃる】
建物を「構造体」と「内装・設備」に分けて計画すること。
それぞれ寿命の長さが違うことから、将来のメンテナンスやリフォームなどを合理的に行えるよう、構造体は強固で長持ちするつくりにし、中は自由度の高い計画にする。


筋交い【すじかい】
柱と柱の間に斜めに渡す補強材のこと。
地震や風圧(台風、強風)などの水平力による建物の変形を防ぐための部材で、建物を強固にするために一定の割合で入れることが義務付けられている。


スタイロフォーム【すたいろふぉーむ】
断熱材の一種。「スタイロフォーム」は商品名で、一般には「押出し発泡ポリスチレン」という。断熱性・保温性・耐水性に優れた素材で、床や土間、外壁などの断熱材として用いられる。適度な硬さのボード状になっており、加工が簡単で施工しやすい。


スパン【すぱん】
建物の場合、梁を支える柱と柱の間の距離のことをいう。
スパンを大きくすると広い空間を確保することができるが、梁が長くなるため、スパンの大きさによって梁の強度を高める必要がある。


スプルス【すぷるす】
北米産の白木。収縮性も少なく加工性が良いが、比較的柔らかい木なので耐久性に劣る。建具材などに多く使われている。


スマートハウス【すまーとはうす】
IT(情報技術)を使って家庭内のエネルギー消費が最適に制御された住宅。 具体的には、太陽光発電システムや蓄電池などのエネルギー機器、家電、住宅機器などをコントロールし、エネルギーマネジメントを行うことで、CO2排出の削減を実現する省エネ住宅のことを指す。


隅切り【すみきり】
道路と道路が交差する角地に、見通しを良くするとともに、自動車などが楽に曲がれるように敷地の出隅を円弧または直線で切り取ること。


スロープ【すろーぷ】
車椅子の利用者や幼児、高齢者などが通り易いように、通路や廊下など階段ではなく傾斜路としている箇所。
階段に代わる傾斜路の場合、勾配は8分の1を超えないこと、表面を滑りにくい素材で仕上げることが定められている。


制震装置【せいしんそうち】
建物に入力される地震力を、建物内部の機構により減衰させたり増幅を防いだりする装置のこと。建物の振動を低減させる。


性能評価【せいのうひょうか】
国土交通大臣の登録を受けた住宅性能評価機関が、法律に基づき住宅の性能を客観的な等級で表す制度。
機関から評価結果として「評価書」が交付される。設計図書の段階の「設計住宅性能評価書」と施工段階と完成段階の検査を経た「建設住宅性能評価書」の2種類がある。


 設計図書【せっけいとしょ】
建物の建築するために必要な図面・仕様書・関係書類などの総称。
平面図や立面図といった設計図や仕上げ表、設備図、構造図、建築確認申請に必要な書類等も含めて全てのものを指す。


施工管理【せこうかんり】
施工図面の作成から、施工の品質、工程の進行状況、専門業者等の管理など、着工から竣工までの現場管理の一連の業務のこと。


施工図【せこうず】
実施設計図に基づいて描かれる、各種工事の詳細な図面。
施工をする際、設計図面だけでは不十分な内容を、実際の施工ができるように描き改めたり描き加えたりした図面で、工事に携わる職人などが使用する。


 施工床面積【せこうゆかめんせき】
実際に工事で手が加えられる床面積のこと。
確認申請に記載する床面積には、車庫や地下室、ピロティ、ポーチなど緩和により含めなくてもよい部分があり、実際の工事を行う面積よりも小さい。それらも全て含めた床面積のことをいう。


せっ器質タイル【せっきしつたいる】
タイルの素地を1200℃前後の高温で焼き上げたもの。
焼きしめることで吸水性が少なくなる。素焼きのような風合いのタイルで、内装、外装、床などに用いられる。


石膏ボード【せっこうぼーど】
焼石膏を主原料とした芯材に、両面を厚紙で覆って平らな板状にしたもの。プラスターボードとも言う。防火性、遮音性、施工性などに優れ、主に壁や天井の内装の下地材として使用される不燃材料。


ZEH【ぜっち】
Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略。住まいの断熱性や省エネ性能を上げ、太陽光発電などでエネルギーを創ることによって、年間の一次消費エネルギー量(空調・給湯・照明・換気)の収支をプラスマイナス「ゼロ」にする住宅のこと。


セットバック【せっとばっく 】
前面道路の幅員が4m未満の場合に、道路の中心から2m後退したところまでを道路として負担すること。
セットバック部分は敷地面積に換算されないため、建蔽率・容積率の計算から除外される。


全館空調システム【ぜんかんくうちょうしすてむ】
部屋毎や機能別に空調設備機器を設置する必要がなく、1台の空調設備で建物全体の温度、湿度、清浄度、気流を調節するシステムのこと。


セントラルヒーティング【せんとらるひーてぃんぐ】
建物の一ヶ所に設けた熱源装置から、配管やダクトで温風・温水などを各部屋に送って暖房する集中暖房システムのこと。
各部屋に設置するラジエータは燃焼ガスの発散がないため安全性に優れているが、設置工事、配管設置など初期費用がかかる。


造作【ぞうさく】
柱、梁などの主要構造部以外の仕上げ工事の総称。
主に天井、床、階段、敷居、鴨居、長押など大工による工事部位のほか、造り付け家具、出窓のカウンター、ドア枠など現場で加工、取り付けする工事のこと。


造成【ぞうせい】
使用目的にあわせて、その土地の地盤面の形状を、主に土を動かすことにより新たに利用できるように整備すること。宅地用に山や傾斜を段々状に整備する場合は、地崩れが起きないよう擁壁(ようへき)などを設ける。


外断熱【そとだんねつ】
建物全体を断熱材で包みこむ工法のこと。
もともとはコンクリート造で使われていた工法だが、木造でも使われるようになった。建物躯体を断熱材で包み込むことで躯体の劣化を防ぐことができ、室内の温度変化を少なくすることができる。


ゾーニング【ぞーにんぐ】
建物の設計において、家の中を機能や用途などを考えて空間をゾーンに分けて考えること。
家族それぞれの動線や必要な空間の大きさ、各室との相互関係などを考慮し、ゾーンの位置を決めていく。


ソーラーシステム【そーらーしすてむ】
太陽熱を利用して冷暖房や給湯を行うシステムのこと。
集熱板や太陽熱温水器などの設備を用いて積極的に太陽エネルギーを生活に取り入れる「アクティブソーラー型」、専用の設備を使わず家の作り方を工夫して受動的に太陽エネルギーを利用する「パッシブソーラー型」がある。


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た行

 第一種・第二種住居地域【だいいっしゅ・だいにしゅじゅうきょちいき】
都市計画法に定められる用途地域のひとつ。
「住居の環境を保護するため定める地域」とされ、大規模ではない店舗・事務所などの建築も可能。


 第一種・第二種中高層住居専用地域【だいいっしゅ・だいにしゅちゅうこうそうじゅうきょせんようちいき】
都市計画法に定められる用途地域のひとつ。
「中高層住宅に係る良好な住居の環境を保護するため定める地域」とされ、中高層の住宅としての利用を促進する地域。


第一種・第二種低層住居専用地域【だいいっしゅ・だいにしゅていそうじゅうきょせんようちいき】
都市計画法に定められる用途地域のひとつ。
「低層住宅に係る良好な住居の環境を保護するため定める地域」とされ、低層の住宅としての利用を促進する地域。建ぺい率・容積率の限度は最も低い。「絶対高さの制限」「北側斜線の制限」など高さ制限は最も厳しい。


耐火建築物【たいかけんちくぶつ】
主要構造部(壁や柱、床、梁等)を鉄筋コンクリ-ト造のような耐火構造で造り、窓、出入口などの開口部に、網入りガラスや防火戸を設けるなどの対策を講じた建築物のこと。木造も耐火建築物の建築は可能だが、基本的には軸組の周りを耐火性能の素材で覆うため、柱や壁も厚くなることから、注文住宅よりもマンションや公共・商業施設など大規模な建築物に適用されることが多い。


耐火構造【たいかこうぞう】
建築物の主要構造部(壁・柱・床・はり・屋根・階段)が政令で定める耐火性能の技術的基準に適合する構造で、国土交通大臣が定めた構造方法を用いるもの、または国土交通大臣の認定を受けたもの。


大工【だいく】
建築のための木工に従事する職人のこと。
広義には建築現場に携わる職人のことを指し示しており、昔は木工に限らず各職人を統率する長のことを示していた。


大黒柱【だいこくばしら】
木造建築物で、最も重要な位置にある通し柱のこと。


対面キッチン【たいめんきっちん】
食堂に面した台所。
台所を完全に独立させずカウンターなどで間仕切り、食堂の人と会話をしながら台所作業ができる間取りのこと。


太陽光発電【たいようこうはつでん】
太陽の光エネルギーを電気エネルギーに変換する発電方式。
燃料を必要としないため、空気汚染がなく環境にやさしい。一方で発電効率が低いため大出力を必要とする用途には不向きである。


 耐力壁【たいりょくへき】
建築物において、地震や風などの水平荷重(横からの力)に抵抗する能力をもつ壁のことを示す。 そうではない壁(構造的に固定されていない壁)は非耐力壁と呼ぶ。代表的な耐力壁は、軸組工法の筋交い。2X4工法では、面材といって構造用合板などが耐力壁として使われる。


ダウンライト【だうんらいと】
天井埋め込み型の小型照明器具。
取り付けには電気工事が必要。スポットライトとして1箇所を照らすタイプから、広範囲を照らすタイプなどがある。


高基礎【たかぎそ】
通常よりも基礎の立ち上がりの天端が高い基礎のこと。
在来工法で1階に浴室を作る際に、防水対策として基礎の立ち上がりを高くすることがある。また、高低差がある土地に用いる。


宅地建物取引業【たくちたてものとりひきぎょう】
宅地または建物の取引を業として行うこと。
宅地建物取引業の免許を受けて営む者を「宅地建物取引業者」、という。免許には国土交通大臣の免許と都道府県知事の免許の二種類がある。


宅地建物取引主任者【たくちたてものとりひきしゅにんしゃ】
宅地建物取引主任者証の交付を受けた者のこと。
不動産取引の際に行う重要事項の説明はこの者が宅地建物取引主任者証を提示して行わなければならない。都道府県知事の行う資格試験に合格し、都道府県知事から宅地建物取引主任者証を交付してもらう。


ダクトスペース【だくとすぺーす】
換気した空気や冷暖房した空気の通路となる管を通すための空間。
またはガス・電気・水道管などの設備管をまとめて通す筒状の空間をいう。建物空間のデッドスペースを利用して設けられる。


たたき【たたき】
コンクリートで作った土間。
玄関から土足で入ってこられ、作業スペースなどとして使われる。もともとは、花崗岩(かこうがん)などが風化してできた土(叩き土)に、石灰や水を加えて塗り、叩いて作った。


建売住宅【たてうりじゅうたく】
不動産会社や工務店が土地を購入し、住宅を建て、土地と住宅をセットで販売するもの。
一般的に購入時には完成しているため注文住宅のように工法や間取り、設備を選べない。完成しているものを確認して購入できるというメリットはあるが、工事内容を確認できないため手抜きや欠陥があっても気付かないというデメリットもある。


建具【たてぐ】
建物と外部、または建物の内部を仕切るために設けた開閉できるものの総称。
扉(戸)やふすま、障子、窓などを言う。ハウスメーカーの住宅や建売住宅では工場で作られる既製建具を使用するが、建築家住宅などは造作建具が多い。造作建具は湿度の影響を受けやすいため数年間は建具調整が必要になる。


垂木【たるき】
小屋組の一部。
屋根の骨組みとなる母屋(おもや)の上に置き、屋根の流れに沿って棟木から軒桁(のきげた)または鼻母屋(はなもや)までをつなぐ部材。


単世帯専用住宅【たんせたいせんようじゅうたく】
一つの建物にひとつの世帯の家族が住むための住宅をいう。
実家を建て替えて親と住む二世帯住宅があるが、単世帯専用住宅のように親との生活動線をわけられる完全分離型住宅の需要も増えている。


団体信用生命保険【だんたいしんようせいめいほけん】
住宅ローンの返済途中で死亡、高度障害になった場合に、本人に代わって生命保険会社が住宅ローン残高を支払う制度。団信保険への加入が貸し付けの条件となっている。ただし、通常は金利に団信保険の保険料が含まれているため、改めて保険料を払わなくていい。


断熱材【だんねつざい】
屋内の保温や遮熱のために壁の中に入れる下地材。
大きく2種類にわかれ、発砲プラスチック系とグラスウールなどの繊維系がある。屋内の温湿度を均一にすることで結露やカビやダニなどの発生を抑えることができ、家の耐久性が増す。


断熱サッシ【だんねつさっし】
断熱性能を高めたサッシ。
サッシ内部に断熱材・空気層を設けることにより室内側と室外側の間に断熱層を設け、熱の伝導を遮断する。


断面図【だんめんず】
建物をある線に沿って垂直に切ったと仮定して、その断面を表した図面。
主に建物の高さ(天井高、階高、地盤面と床高、軒の出と高さ)を示すために用いる。


地下室【ちかしつ】
地階に設けた部屋。建築基準法では、床面から天井までの高さの3分の1以上が平均地盤面より下にある部屋を呼ぶ。
地上階の延べ床面積の半分までの面積は、容積率算出の延べ床面積に算入されない。防音効果が高く、年間を通じて温度差が小さい。趣味を楽しむ部屋や収納スペースとして利用することが多い。


着工【ちゃっこう】
工事を始めること。


仲介手数料【ちゅうかいてすうりょう】
宅地建物取引業者の媒介により、売買・交換・貸借が成立した場合に、宅地建物取引業者が依頼者から受け取ることができる報酬。報酬額には上限が設けられている。


長期優良住宅【ちょうきゆうりょうじゅうたく】
「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」によって認定を受けた、長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられた優良な住宅。


丁番【ちょうばん】
開き戸を自由に開閉するために取り付ける金具のこと。
形がチョウに似ている。蝶番(ちょうつがい)、ヒンジともいう。ドアやクローゼットの建具扉に最も多く使われる。


直接基礎【ちょくせつきそ】
構造物の荷重をそのまま地盤に伝える形式の基礎。
比較的地盤の良いところで用いられる。また、地下の浅い箇所に良好な地盤がある場合にも、その良質な地盤を露出し直接基礎にすることもある。


通気層【つうきそう】
主に木造住宅の外壁で断熱材の外側に空気が通り抜けられるように設けた空間。
空気が通ることで壁体内の湿気が排出され、内部結露の防止となる。また、断熱効果が上がり、建物の耐久性能が増す。


突き板【つきいた】
材面の美しい天然木材を0.2mm~0.6mmに薄く削ぎ取り、合板に貼り付けた化粧用材。
天然木は水分量によって歪みや割れがおこるため、合板の表面に接着して化粧用材にすることで、美しい木目柄、手触りのある化粧用材になる。主に造作家具や建具の面材として使用。


継手【つぎて】
部材と部材との継ぎ目。
部材の長さが確保できないとき複数の部材を継ぎ足すことがあり、このときのその接合部のことをいう。強度が非常に小さくなり、通常、金物で補強をする。


造り付け家具【つくりつけかぐ】
建物と一体となった家具。
建物のデザインと一体化し、天井まで空間が使えるメリットはあるが、置き家具に比べてコストが高いことと買い替えや移動ができないことがデメリット。


付け鴨居【つけがもい】
和室の襖や障子の上部にある溝に掘られた鴨居と同じ高さで、室内の開口部のない壁面に取り付ける装飾的な横材化粧材のこと。
もともとは長押という構造材が室内をまわっていたのだが、最近では長押のない和室も多くなり、代わりに付け鴨居が取り付けられた和室が多く見られる。


土壁、土塗壁【つちぬりかべ】
藁やすさなどを各地の土と混ぜて塗り固めた壁のこと。
調湿性、断熱性、防火性などに優れている。内装仕上げだけでなく、外壁の仕上げ材としても用いられる。土の色により風合いが異なり、聚落壁・錆壁・白壁などと呼ぶ。


つなぎ融資【つなぎゆうし】
住宅の購入において、決済から、実際に住宅ローンの資金を受け取るまでの短期間だけ借り入れる融資。つなぎ融資が必要になる主な理由は、住宅の登記と決済のタイミングが異なることによる。通常は住宅ローンに比べて金利が高い。


ツーバイフォー【つーばいふぉー】
角材の枠に構造用合板を張ったパネルを組み立てて建物をつくる工法。
断面の寸法が2インチ×4インチの角材を多く用いられることから「ツーバイフォー工法」と呼ぶ。枠組壁工法ともいう。壁(面)で支えるため、耐震性・気密性に優れるとされているが、窓の位置や大きさなどが制限されるというデメリットもある。


【つぼ】
尺貫法の面積の単位。約3.3平米。


坪単価【つぼたんか】
建物を建てる際にかかる費用の、1坪(約3.3m2)当たりの金額。建物の本体価格を延べ床面積の坪数で割ったもの。


妻側【つまがわ】
屋根の棟に直角に接する両側面のこと。
切妻屋根などの場合、側面の三角形の壁面のことをいう。日本建築では建物の長手方向を建物の正面とすることが多く、建物の短手方向(脇側)を妻(側)と呼んでいた。


定期借地権【ていきしゃくちけん】
借地権の存続期間が満了した際に、地主側の正当事由の有無にかかわらず、借地人は借地を地主に返還しなければならない借地権。
「一般定期借地権」「建物譲渡特約付き借地権」「事業用借地権」の3種類がある。定期借地権に対し、通常の借地権は「普通借地権」と呼ばれることがある。


出隅【でずみ】
壁などの2つの面がある角度で出合ってできる外側の角のこと。
反対に入り合ってできる内側の角を入隅と言う。外壁の表現で使う場合が多いが、室内の表現で使う場合もある。


デッキ【でっき】
庭など、建物の外部に張り出して設けられた床のこと。
木製の床(ウッドデッキ)が多く、痛みを防ぐために屋根をかける場合もある。リビングの掃き出し窓に隣接している場合が多い。


鉄筋コンクリート造【てっきんこんくりーとぞう】
鉄筋を組み、コンクリートを流し込み構造体をつくる構造。RC造とも言う。
工法にはラーメン工法と壁式工法がある。圧縮に強いコンクリート(引張りには弱い)と引張りに強い鉄筋(圧縮には弱い)を一体化させ、お互いの欠点を補い、より高い強度を生み出した、耐震性・耐久性・耐火性に優れた工法。


鉄骨造【てっこつぞう】
主要構造部に鉄骨を用いた構造。
工法にはラーメン構造とブレース構造がある。また、構造に使用される鉄骨の種類により軽量鉄骨構造と重量鉄骨構造がある。
鉄筋コンクリート構造に比べ軽量で粘り強い構造のため、高層建築やスパンの大きい建物に適している。S造ともいう。


デッドスペース【でっどすぺーす】
利用するのが難しい空間。設計上、どうしてもできてしまうことがある。
主に狭小地や変形地での設計の場合、デッドスペースをいかに有効活用できるかが大きなポイントとなる。一般的には収納やダクトスペースとして活用される。


デベロッパー【でべろっぱー】
開発業者。都市開発や住宅地、別荘地の造成・開発や、オフィスビルの建設、マンション分譲などといった事業の主体となる団体、企業のこと。
一般的には大規模な造成・開発を行う業者のことを指すが、規模の小さいものでも例えば戸建の建て売り業者などもデベロッパーと呼ぶことがある。


テラコッタ【てらこった】
イタリア語で素焼き土器の意味。焼成温度によって出来上がりの色みが変わる。
玄関やキッチンの床材、ガーデニングや外構で利用される。本来のテラコッタタイルは、汚れやすく傷つきやすいため、表面に特殊な加工を施したテラコッタ調のタイルも開発されている。


展開図【てんかいず】
立体を平面上に展開させてできる図。室内側から見た各室の壁面の形状を表した図面。窓の位置や形状、床の高低差、建具の種類、作りつけ家具の位置や形状などを示すために作成される。


天カセ【てんかせ】
天井カセット型エアコンの略称。
フィルター、吸い込み口、吹き出し口などが一体となり天井に埋め込まれた空調機。
2方向または4方向に吹き出すため、一般的な壁掛けタイプのエアコンに比べて室内の温度にムラができにくい。比較的、大きな空間に使われることが多い。


天井高【てんじょうだか】
床から天井までの高さのこと。
建築基準法上で居室には2.1メートル以上の天井高が必要とされている。一般的なハウスメーカーでは、2.4メートルを標準仕様にしていることが多い。
また、天井高が1.4メートルを切る納戸については下階の床面積の1/2までは延べ床面積に算入されない。


天袋【てんぶくろ】
天井に接して設けられた戸棚。
一般的には押入れの上部などに用いられるが、高いところにあるため、頻繁に出し入れする物の収納には向かない。+αの収納スペースとして使うのが好ましい。


天窓・トップライト【てんまど・とっぷらいと】
天井や屋根に設けられた開口部で、主に採光のために設けられるもの。トップライトともいう。壁面に設ける窓より採光量に優れ、建築基準法上の有効採光面積を算定する際には3倍の面積に換算される。直射日光が暑い、雨漏りが起きやすいなどのデメリットもある。


陶器質タイル【とうきしつたいる】
タイルの素地を1000℃以上の高温で焼き上げたもの。
素地は吸水性があり、叩くと濁った音がする。磁器質タイルに比べると硬度や強度が低いため、主に内装タイルやレンガなどに用いられる。


通し柱【とおしばしら】
2階建て以上の木造の建物で、土台から軒まで通した継ぎ目のない1本の柱のこと。
建物の1階と2階を構造的に一体化し、耐震性や耐久性を高める役割を果たす。
通常の柱の2~3倍の長さがあり、太さも4寸柱と呼ばれる太い物を使うことが一般的。


動線【どうせん】
建物の内部、または外部から内部における人と物の動きのこと。
住宅の設計の中では、しばしば「家事動線」、「生活動線」などといった使い方をされる。間取りを決めたり、設備機器、家具の位置を決める際に非常に重要な要素となる。


棟梁【とうりょう】
大工の親方のこと。
大工工事の一連の流れを体得した者で、施工の仕切り、大工や職人の取りまとめなど建築現場のすべてを統括する。


道路斜線制限【どうろしゃせんせいげん】
道路の幅によって建物の高さを制限する規制。
前面道路の幅と用途地域別に定められた係数によって計算された勾配ラインのこと。道路自体の採光や通風を確保することを目的としており、建物を建てる際にはこの勾配ラインの内側で計画をしなければならない。


道路幅員【どうろふくいん】
道路の幅のこと。
側溝がある場合は、道路の側溝の外側を道路境界とみなして測る。
敷地に接している道路の幅員は、通風、採光や、工事の際の資材搬入経路などの点で重要なポイントとなる。また、敷地に接している道路の幅員が4mに満たない場合は、セットバックが必要になる。


床の間【とこのま】
和室の正面奥の掛け軸や花入れを飾るための空間。
床柱、床框、床板(または床畳)、落し掛けなどで構成される。形式によって本床、壁床、踏込み床などがある。
近年では、和室に床の間を設けたいとする人が減っており、徐々に衰退している形式だが、暮らしにゆとりと格式をあたえる空間として、日本建築に根付いている。


都市計画区域【としけいかくちいき】
都市計画法に基づいて都道府県知事が定める区域で、一定の都市として総合的に整備・開発・保全する必要がある区域や、住宅都市、工業都市等として新たに開発・保全する必要がある区域のこと。
都市計画区域が指定されると、原則として、その区域内において都市計画が策定される。


独立型キッチン【どくりつがたきっちん】
キッチンをダイニングやリビングとは独立した部屋として設ける間取りのこと。
調理中の匂いや音がダイニング・リビングに伝わらないため、生活感が出にくいというメリットがある。アイランドキッチンやカウンターキッチンなどのオープンキッチンに対して、クローズドキッチンと呼ばれることもある。


土間【どま】
玄関の土足で使う範囲。
仕上げは、漆喰塗り、石やタイル張り、土砂利、コンクリート打ちなど様々なタイプがある。最近では、土間スペースを自転車やアウトドアグッズのメンテナンスなどに使う人も多く、土間を取り入れた間取りも人気が出ている。


土間コンクリート【どまこんくりーと】
平面的に打ち込むコンクリート。
地面に砂利や砕石などを敷き込み、突き固め、その上に直接コンクリートを打ってつくられた床。主に玄関や外部の土間床の下地の他、カーポートや犬走りに用いられる。ひび割れ防止のために鉄筋が挿入されることも多い。


戸袋【トブクロ】
雨戸を収納するスペース。


戸襖 【トブスマ】
戸の片面を板戸、片面を襖に仕上げた戸のこと。


ドレープカーテン【どれーぷかーてん】
遮光・遮へい・装飾を目的とした厚手のカーテン。


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な行

 内装工事【ないそうこうじ】
構造部分などの工事が終了し、建物として形が出来上がった段階から、取り掛かる工事のこと。一般に基礎工事、木工事が終わった段階で始める工事。
施工内容は内壁の仕上げやフローリングから、カーテン、ブラインドの取り付けまで多岐に渡る。


長押【なげし】
和風建築で、柱から柱へと水平に取り付けた木材のこと。
本来は構造材だったが、現在マンションの和室などでは装飾の目的で取り付けることが多い。取り付ける位置により、地覆長押、縁長押、内法長押、天井長押などがあるが、ただ「長押」という場合は内法長押を指すことが多い。


納戸【なんど】
主に、収納として使用される部屋のこと。
一般に住宅の間取り図では「2SLDK」や、「3LDK+N」など“S”や“N”などで表記されることが多い。採光基準や天井高が建築基準法上の居室の条件を満たさないため、やむを得ず納戸扱いにされることもある。


二重サッシ【にじゅうさっし】
サッシが二重に取り付けられている窓のこと。
サッシの間に空気層ができ、防音や断熱効果が得られる。1枚のサッシに複数枚のガラスをはめ込んでいる複層ガラスとは別。


24時間換気【にじゅうよじかんかんき】
換気設備を用いて24時間行う換気システムのこと。
気密性の高まった住宅で、換気不足による空気の汚れ、湿気による結露、カビ・ダニの発生、ホルムアルデヒドなどの化学物質による健康被害を防ぐため、計画的に行う換気システム。
2003年に24時間換気システムの設置が義務化されている。


二世帯住宅【にせたいじゅうたく】
親世帯と子世帯が同居して暮らす住宅のこと。
全ての居室が別々の完全分離型や、共有する居室をもつ共有型など、いろいろなタイプがある。上手に計画すれば、税制面や融資面で優遇を受けることもできる。


ニッチ【にっち】
小物や絵などの飾り棚として利用するために、壁の一部をへこませた部分のこと。
元々は英語で、直訳すると隙間、くぼみを指す。


布基礎【ぬのきそ】
木造建物の主要構造部の軸組の下部に、帯状に連続した構造となっている基礎のこと。
T字型を逆にした形状。少し古い住宅では布基礎が一番ポピュラーだったが、現在では強度や湿気の観点からベタ基礎を採用することが多い。


塗壁【ぬりかべ】
壁土やモルタル、ペンキなどの塗り壁材料で仕上げた壁のこと。
クロスと違って、刷毛やコテ、ローラーなどの手仕事の跡が楽しめるため人気の仕上げのひとつとなっている。ただし、手間がかかるため、クロスを貼るのに比べるとコストは高めになることがある。


濡れ縁【ぬれえん】
屋根や壁などのない雨ざらしの縁側のこと。
板と板の間を隙間状にして水はけを良くしたり、竹やアルミなどの水に強い素材が多く使われる。また、濡れ縁のなかでも通常の縁側より一段低く設置されたものを「落ち縁」と呼ぶ。


ネットゼロエネルギー住宅【ねっとぜろえねるぎーじゅうたく】
住宅の高断熱性能、省エネ設備機器、HEMS、太陽光発電システム等を組み合わせ、エネルギー消費を上回るエネルギーを自宅で発電し、エネルギー収支をゼロまたはプラスにする住まいのこと。


根切り【ねぎり】
基礎や地下構造物を作るため、地盤面より下の土を掘ること。根伐りと書くこともある。


根太【ねだ】
木造住宅で床板の下の、床を支える横木のこと。
在来工法の場合、大引の上に垂直方向に張られる。最近では、大引の上に直接合板を貼る形手、根太を使用しない作り方も行われている。


熱貫流率【ネツカンリュウリツ】
住宅では建物の断熱性をあらわすために使われる。熱貫流率は、数値の小さいもの程断熱性が高いことを表す。


熱線吸収ガラス 【ネツセンキュウシュウガラス】
赤外線を吸収する金属添加着色ガラスのこと。太陽光線で室温が上がるのを防げる。


【のき】
建物の外壁面より外に突出している屋根の部分。
一般に軒というと屋根の延長部分を指し、庇とは区別される。近年の建築では、軒の無い建物も多く見受けられるが、建物の耐久性を考えると、軒は30センチでもあった方が良いとされている。


軒裏・軒天【のきうら・のきてん】
軒の下面の外部に面している部分のこと。軒下からの見上げ部分。
和風建築の軒裏や縁側の天井などは垂木や野地板を化粧にして見せる「化粧軒裏」にしたものが多い。準防火地域の場合は、軒裏には防火構造が求められる。


軒高【のきだか】
地盤面から、軒を支える構造材の上部までの高さのこと。
木造の場合では軒高が9mを超える場合、一定の防火上の基準に適合しなければならない。また、第1種低層住居専用地域、第2種低層住居専用地域内の建築物で、日影規制を受ける地域では、軒高が7mを超えるものが制限の対象となる。


延床面積【のべゆかめんせき】
建物の床面積を合計した面積のこと。「延べ面積」ともいう。
容積率の算定に用いる延床面積については、自動車車庫および住宅の地下室は、一定の条件においては算入されない。


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は行

配電盤【はいでんばん】
変電設備や電力系統の監視と制御を行うためのスイッチを設備した装置のこと。
尚、高・低圧配電盤から配電されてきた電気を住宅内に分岐するための機器を分電盤という。


ハウスメーカー【はうすめーかー】
あらかじめ住宅の工法や素材、寸法などの基本仕様を決めて行政から一括して許認可を受けた規格住宅、工業化住宅を販売、施工する会社。
規格が決まっているため自由度は少ないが、規格に沿った部材を大量生産することが可能なため、スケールメリットを生かして大幅なコストダウンが可能となっている。


掃き出し【はきだし】
開口部が床面の位置まである窓のこと。
最近ではリビングとバルコニーの床を同じ高さでつくり、掃き出し窓のレール部分もその高さに合わせることで、リビングとバルコニーを一体化させ、より広々と感じるようなつくりも多く見受けられる。


パーゴラ【ぱーごら】
庭やテラスに設ける、藤やツタなどのつる性の植物をからませる木材などで組んだ棚のこと。元々はイタリアでぶどう棚のことを指した言葉だが、日本では藤棚が一般的。公園などでパーゴラの下にベンチが設置されることも多く、人々の憩いの場として利用されている。


ハッチ【はっち】
キッチンとダイニングなどを仕切る壁や家具に設けられた食器や料理などを受け渡すための小さな開口部のこと。配膳ハッチ、収納ハッチ、両面ハッチなどと呼ばれる。


パティオ【ぱてぃお】
床をタイル貼りで仕上げており、噴水や植栽などが備えられたスペイン風住宅の中庭のこと。最近ではマンションや南欧風の住宅で中庭の意味で使われることも多い。
英語では「インナー・コート」と呼び、中庭をもつ住宅のことを「コートハウス」と呼ぶこともある。


幅木【はばき】
床と壁の継ぎ目にあたる壁の最下部に取り付ける横木のこと。
壁と床の仕上げ部分のおさまりを美しく仕上げるためや掃除機などが壁にあたり傷みやすい部分を保護するために設ける見切り材。


破風【はふ】
切妻屋根や入母屋屋根の端にある三角形の部分のこと。
屋根の形状により、切妻破風、入母屋破風、唐破風など呼び方が異なる。垂木、母屋、桁などの先端部分を隠し、風雨や紫外線による劣化から守る役割を果たしている。


はめ殺し窓【はめごろしまど】
窓枠にガラスがはめ込まれていて、開閉が出来ない窓のこと。
サッシ枠などの余計な線が見えないため、外の景色を楽しむには最適な窓と言えるが、通風の機能は持たないため、通風用の窓を別に取り付ける必要がある。
フィックス窓、ピクチャーウィンドウなど、様々な呼び名があり、細長い形状のはめ殺し窓はスリット窓と呼ばれることもある。


パラペット【ぱらぺっと】
建物の屋上やバルコニーの外周部に設けられた低い立ち上がり壁のこと。
墜落を防いだり、先端を保護し防水効果を高めるために取り付けられる。また、店舗などで看板を取り付ける目的で、通りに面した部分だけ屋根を隠すような形で立ち上げられた壁もパラペットと呼ばれる。


【はり】
建物の構造材(骨組み)のひとつ、柱の上に渡し、柱と柱の間をつなぐ水平材(横架材)のこと。
基本的には構造材であるが、意匠として露出させる手法も多く採用されており、その場合には彫刻や彩色などの細かい装飾が施されることもある。


バリアフリー【ばりあふりー】
高齢者や体に障害のある人が移動や行動をしやすいようにバリア(段差や仕切りなど)を取り除くための様々な工夫のこと。
一定の基準に適ったバリアフリー住宅であれば、税制面で優遇措置を受けられる場合がある。


バルコニー【ばるこにー】
2階以上の建物の外面に張り出した、屋根のない手すり付きの平らなスペースのこと。
同様の形状であっても、屋根があり雨の日でも洗濯物などが干せるつくりになっているものはベランダと呼ばれ、バルコニーとは区別されている。


板金工事【ばんきんこうじ】
屋根・外壁・雨樋などで薄く伸ばした金属の板を使う工事のこと。家の外装工事全般を手掛ける。
現代の板金職人は、主に機械で大量生産された部材を取り付ける作業を行っており、金属の加工を一から手掛けることの出来る板金職人は減りつつある。


パントリー【ぱんとりー】
食器や食品を収納するための食品庫のこと。
キッチンに隣接した納戸のようなスペースで、使用頻度の少ない調理器具や什器、買い置き用の食品などをストックしておくのに使われる。室温が一定で、通気が確保されている状態が望ましい。


引掛けシーリング【ひっかけしーりんぐ】
ペンダントなどの照明器具を取り付けるために天井に設置されたポピュラーなコンセントの一種。住宅メーカーや工務店などでは、引掛けシーリングまでが本体価格に含まれており、照明器具は別途扱いとなることが一般的。


ピクチャーレール【ぴくちゃーれーる】
天井や壁に取り付けられた、壁面に絵画などを飾るために設置されたフック付きのレールのこと。壁に釘などを打ち込むことなく、絵画などを掛けることができる。


引き戸【ひきど】
溝やレールに沿って横にスライドさせて開閉させる戸のこと。
片引戸(片方に引く戸)、両引戸(両方に引き分ける戸)、引込戸(壁に引き込む戸)、引違い戸(2本の溝やレールにより重ね合う動きが出る戸)などがある。
一般的には開き戸(ドア)よりも密閉度が低いが、開閉のためのスペースがいらない。


【ひさし】
窓や出入口の上部に外壁より突出した片流れの小屋根のこと。
室内に入る雨や直射日光の調節、風雨の際に開口部からの雨もりを防止する役目を負う。


平葺き【ひらぶき】
屋根の葺き方の一種。金属板(亜鉛メッキ鉄板・カラー鉄板・銅板・アルミ板・ステンレス板、ガルバニウム板)など平板の葺き方。平葺きには、屋根面の水平方向に一直線になるように葺く一文字葺きと菱形に葺き上げる菱葺きの2種類がある。


広縁【ひろえん】
幅の広い縁側のこと。概ね幅0.75間(1365mm)以上の縁側のことを指す。奥行きが深いため、空間に広がりを感じさせることにも効果的。外からの日射を遮るので、畳や襖の傷み度合いも違ってくる。


ビルトイン【びるといん】
建築段階からあらかじめ計画し、建物と一体化するように家具や設備が組み込まれていること。ガレージやエアコン、食器洗浄機、オープンレンジ、エアコンなど様々なものがある。


ピロティ【ぴろてぃ】
1階部分の全部、または一部を柱だけで構成された壁のない空間のこと。住宅では、庭に車庫スペースが取れない場合に設けられることが多い。外壁がないため、耐震性の面からも構造をよく検討しておくことが必要。ピロティを庭や通路として利用する場合は床面積から除外できるが、車庫などに利用する場合はその部分を床面積に算入しなくてはならない。


ファサード【ふぁさーど】
一般に建築物の建築物の正面から見た外観のことをいう。
ただし装飾的であるなどデザインとして重要な場合には、側面でも背面でもファサードと呼ぶケースもある。


深基礎【ふかぎそ】
敷地に高低差や傾斜ある場合に基礎部分を通常より深く工事して対応する手法。
通常の基礎工事よりはコストがアップするものの、擁壁を兼ねたり、深さによっては地下室や床下収納など、床下の利用が可能などのメリットもある。


吹付【ふきつけ】
壁や天井の仕上げの一種。
住宅のコンクリートやモルタルなどの下地に仕上げ材を機材を用いて吹き付け、付着させる施工方法。住宅の内外壁に様々な色彩や模様を作り出すことができる。


吹抜け【ふきぬけ】
2階以上にわたって床を設けず、下から上まで素通しに開放したスペースのこと。
玄関やリビングなどに多く用いられ、開放的な空間を作り出す。デメリットとしては暖房対策、窓の位置など配慮することが挙げられる。


フラット35【ふらっとさんじゅうご】
民間金融機関による長期固定金利の住宅ローンのこと。
2009年6月から省エネルギー性や耐震性などに優れた住宅を取得する場合に利用できるフラット35Sも登場し、2012年からは被災地支援とさらなる省エネ性能の向上を目的としたフラット35Sエコも登場した。いずれも条件を満たせば金利が引き下げとなる。


プレカット【ぷれかっと】
家を建てる際に必要な土台や柱などの建築用の構造材を、設計に基づいた寸法にあらかじめ工場で加工しておくこと。
建築現場に搬入された時点ですぐに使用できるため、大幅な工期の短縮になることや、コンピュータで管理し加工されるため、品質にばらつきがない点がメリット。


プラン【ぷらん】
家の概要計画のこと。
間取りを表した平面図を指すことが一般的で、ハウスメーカーや工務店では初期段階のプランは無料で提案することが多い。


フローリング【ふろーりんぐ】
縁甲板(日本建築の縁側や外廊下に使われる床材)ではない、木質系の洋室用の床材のこと。フローリングの種類は大きく分けて2種類となり、無垢(ムク)の板材を使った床材を「単層フローリング」、合板や薄い板を積み重ねて造られた基本となる材料の表面に、天然木の薄板や木目を印刷した化粧シートを貼った床材を「複合フローリング」という。


分電盤【ぶんでんばん】
高・低圧配電盤から配電されてきた電気を住宅内に分岐するための機器のこと。
電気を安全に使用するために必要な漏電遮断器(漏電ブレーカー)や配線用遮断器(安全ブレーカー)、電流制限器(アンペアブレーカー)などが箱に収容されている。


ペアガラス【ぺあがらす】
ガラスを二重にしたサッシのこと。
複層ガラスともいい、2枚の板ガラスの間に乾燥空気を入れて密封し、組み立てたもの。断熱性・遮音性にすぐれ、結露防止にも有効である。


ヘアクラック【へあくらっく】
コンクリートのひび割れの一種で、表面に出来る小さなひび割れを指す。
収縮クラックと呼ばれることもあり、構造的には問題ないので補修の必要はないが、打ち放しのような仕上げに発生すると見栄えが悪くなる。


平面図【へいめんず】
いわゆる「間取り図」のこと。
意匠図面のひとつで、間取りを一目で把握するのに最も適した図面。
建物を天井から見下ろしたように表現されている。主要部の寸法が書き込まれており、間取り、部屋の用途、面積、床高、壁の構造、開口部の開き勝手などが表現されている。


壁面収納【へきめんしゅうのう】
壁面を有効活用した造り付け収納のこと。
床から天井まで、部屋の端から端まで隙間なくすっきりと納めることができる。最近では造り付けのように設置できる壁面収納型家具も多く販売されており、室内の状況に応じて選択できる。


ベタ基礎【べたきそ】
木造建物の基礎のひとつ。
基礎底部が隙間なく連続し、底面全体に鉄筋コンクリートの一枚の板状になっている基礎のこと。


ベランダ【べらんだ】
部屋に接して建物の外回りに設けられており、建物の壁面から突き出した床の部分のこと。
通常、屋根があり雨でも洗濯物が干すことができる。対して「バルコニー」は屋根がない平らなスペースをいう。


防音サッシ【ぼうおんさっし】
窓やドアなどの開口部から入ってくる音を遮断する性能のあるサッシのこと。
通常、JIS規格の「T1」という、500Hz以上の中高周波数帯で25dBの音を減らす効果がある遮音等級以上のものを防音サッシという。


防火構造【ぼうかこうぞう】
建物の周囲で火災が起きた時に、当該建物が火災に巻き込まれないため、延焼のおそれのある外壁や軒裏に一定の防火性能を持つような構造のこと。
木造住宅の場合には、外壁においては屋外側を鉄網モルタル塗り、屋内側を石膏ボード張りとすることにより、防火構造とすることができる。


防蟻処理【ぼうぎしょり】
白アリの発生や被害を防ぐために、薬剤などで処理を施すこと。
その他の措置としては、ベタ基礎化や土台にはヒバやヒノキなど、耐腐朽・耐蟻性のある木材を使用することが挙げられる。


防湿コンクリート【ぼうしつこんくりーと】
建物の床下の地盤面から発生する水蒸気を防ぎ、床下が乾燥状態を確保するために設けられるコンクリート層のこと。防湿フィルムと同じく建物の耐久性を向上させる。


防湿フィルム【ぼうしつふぃるむ】
建物の床下の地盤面から発生する水蒸気を防ぎ、床下が乾燥状態を確保するために、地盤面に敷き込むシートのこと。また、壁内への水蒸気流入を防いで内部結露を防止するためにも用いられる。


防水工事【ぼうすこうじ】
建物を雨や雪などの水から守るための工事。
雨水などが建物に侵入することにより、カビなどが発生し、建物本体の劣化を早めてしまうため防水工事が必要。防水工事の種類には主に、アスファルト防水、シート防水、ウレタン防水、FRP防水に分けられる。


防水パン【ぼうすいぱん】
洗濯機を置くための受け皿のこと。FRPやポリプロピレンなどの素材でできており、「洗濯機パン」ともいう。洗面所に設置されることが多く、洗濯機の排水用ホースをつなげる排水口がついており、床に水が漏水するのを防ぐ。近年、様々な種類の全自動洗濯機が登場しているのでサイズには注意が必要。


ポーチ【ぽーち
建物の入り口で、庇(ひさし)のついた建物の外壁から突き出している部分、または建物の外壁に大きなくぼんだ空間をつくり、そこに玄関扉を設けた場合のその部分のこと。


ホームエレベーター【ほーむえれべーたー】
住宅用のエレベーターのことです。重い荷物や食事類の持ち運びに、また、お年を召した方や身体の不自由な方にとくに重宝です。


ホームセキュリティ【ほーむせきゅりてぃ】
住宅で火災、ガス漏れ、盗難、施錠忘れなどを防止、感知したりする安全管理のこと。
家庭内の異常をセンサーなどで感知し、警報を鳴らしたり警備会社などに通報するシステムを、ホームセキュリティーシステムという。


ホールダウン金物【ほーるだうんかなもの】
地震の時に土台から柱が抜けるのを防ぐために設ける金物のことです。建物の隅角部に設置することにより性能が高まります。


ポリカーボネート【ぽりかーぼねーと】
炭酸と二価アルコールまたは二価フェノールの縮合重合体とみなせるポリエステルの総称。
透明性、耐熱性、耐寒性、加工性などに優れ、ガラスの代わりに安全性が求められる浴室ドアや、サンルーム・カーポートの屋根などに多く用いられる。


ポリスチレンフォーム【ぽりすちれんふぉーむ】
発泡プラスチック系の断熱材の一種。
ポリスチレンを主原料に発泡成型したボード状の断熱材。吸水性、透湿性、熱伝導率が小さく、主に床や土間、外壁などに用いられる。


ホルムアルデヒド【ほるむあるでひど】
無色で刺激臭のある化学物質のこと。
合板の建材や、接着剤などに含まれ、シックハウス症候群を引き起こす主要な原因物質のひとつであると言われている。


ホーロー【ほーろー】
鋼、アルミなどの金属の下地にガラス質の釉薬(うわぐすり)を塗り、高温で焼き付け融着させたもの。金属の強度と、ガラスの光沢、耐食性を合わせもつ。用途は浴槽・洗面台・調理器具など多様。


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ま行

幕板【まくいた】
長手方向を横長にして取り付けた板のこと。
例えば隙間を塞ぐために取り付けた板や、鴨居の上にある板のなどをいう。
この他にも、外壁の意匠のためにとりつけられる板などを指す場合もあり、幅広い意味で使用されている。


間口【まぐち】
土地や建物の主要な方向から見たときの幅のこと。
一般的には土地や建物が道路に面している幅のことをいう。
マンションの場合は、「スパン」や「フロンテージ」とも呼ばれ、バルコニーなど大きな開口部がある側の長さを指す。


摩擦杭【まさつぐい】
杭と周辺の土との間の摩擦で建物荷重を支持する杭のこと。軟弱な地盤が続き、建物を支持できる固い地盤まで到達することが難しい場合などに採用する。


柾目【まさめ】
丸太を年輪に直角になるように挽いた木目のこと。
年輪の模様が直線状になって現れる。収縮が小さく捻じれなどの狂いが少ないのが特徴。一方、輪に接するように挽いた木目のことを板目という。


間取り【まどり】
建物内部の部屋や区画の配置。または部屋や区画の配置を計画すること。「平面計画」や「ゾーニング」ともいわれる。
部屋数と区画は「3LDK」など、数字とアルファベットで表記され、間取り図によって配置がわかるようになっている。


間柱【まばしら】
柱と柱の間にある細い構造材のこと。
通し柱のように建物構造を支える柱ではなく、石膏ボードなどの下地材を取り付けるためのもの。


廻り縁【まわりぶち】
天井と壁の接する部分に取り付ける細長い部材のこと。
天井と壁、それぞれ異なる仕上げが接する部分を美しくおさめるために取り付ける。和室などで見る二重廻り縁や、隠しておさめる隠し廻り縁などの種類がある。


水切り【みずきり】
庇の先端や窓の下枠部分、基礎などに取り付けるL字型の雨仕舞用金物。
雨水が外壁面や庇の裏面などを伝って、壁を汚したり内部に侵入したりするなどを防ぐために使う。


水勾配【みずこうばい】
水を流すためにつける勾配のこと。
屋根、ベランダ等雨水のかかる部分や浴室の洗い場など、水をきれいに流すために必要とする勾配。


無垢材【むくざい】
天然の1本の木から作られた木材のこと。
木本来の良さである風合いがあり、質感に富む、調湿作用があるというメリットがある反面、割れや反りなどが起こる。そのデメリットをカバーしたものが集成材。


棟木【むなぎ・むねぎ】
屋根を作るために最も高いところに位置する部材のこと。
この部材を取り付けるということは、建物の骨組みが組み終わったということを意味し、「上棟」と呼ぶ。このときに上棟式を行う。


目透かし【めすかし】
板や石、タイルなど仕上げ材を取り付ける際に隙間を設けて張ること。
板と板の間に6~9mm程度の隙間を設けて張ることで、微妙な厚みの違いなどが目立たなくなり、意匠的にも美しく見える。天井を施工する際には「目透かし張り天井」と呼ばれる。


メーターモジュール【めーたーもじゅーる】
住宅のモジュール(設計基準単位)を1m間隔で設計したものです。木造住宅で多く用いられている尺モジュール(91cm)に比べ、住空間が約20%アップします。


面格子【めんごうし】
住宅の窓の外側に、防犯などを目的として取り付ける金属製の格子のこと。
縦格子、横格子など様々なデザインがあり、木製、アルミ製、ステンレス製、鉄製、鋳物などがある。外されにくいよう、取り付けに注意する必要がある。


メンテナンス【めんてなんす】
住宅を定期的に保守、点検し、必要に応じて補修すること。
マンションの場合は大規模な修繕などは管理組合が行うが、戸建住宅においては管理・修繕は全て居住者が自ら行う必要があるため、点検のタイミングや予算の計画などを前もって立てておく必要がある。


面取り【めんとり】
建材の角部分をデザインまたは保護のために削って面をつくること。
面取りの種類は多くあり、角を三角に取った「角面(かどめん)」で幅の小さい面を「糸面(いとめん)」、大きい面を「大面(おおめん)」と言う。


木工事【もくこうじ】
木造の骨組みをつくる軸組・床組・小屋組の工事及び造作工事などを指す。
時間、コストともに一番比重の大きい工事。
手順としては大まかに、1現寸矩計図作図、2墨付け・加工、3基礎工事・土台据え、4建方、5ゆがみ直し、6筋かい、7屋根ぶき、8床組み、9内部造作工事となる。


木製サッシ【もくせいさっし】
木で作られた外部用建具。
木の風合いを生かしたデザイン性や、断熱性、防露性に優れるが、アルミ製建具に比べコストは割高。


木製建具【もくせいたてぐ】
木材で作った建具のこと。
室内のドア、ふすま、障子など主に家の内部の仕切りに用いられる。無垢材を使用した「無垢建具」、木製の骨組みに合板を張った「フラッシュ建具」と呼ばれるものがある。


木造軸組工法【もくぞうじくぐみこうほう】
日本の伝統的建築工法で在来工法とも言う。
土台・柱・梁・桁・筋かいなどの軸組で建物を支える工法。ツーバイフォー工法などに比べ、間取りの自由度が高く、増改築も容易で日本での木造住宅の主流を占めている工法。


木造枠組構法【もくぞうわくぐみこうほう】
建築構造の木構造の構法の一つであり、一般に技術が公開されているオープン工法である。北米では単に「Framing」と呼ばれるが、日本では通称「ツーバイフォー工法」と呼ばれる。フレーム状に組まれた木材に構造用合板を打ち付けた壁や床(面材)で支える構造である。


モザイクタイル【もざいくたいる】
タイルの種類のひとつで、小型の磁器質タイル。
内装、外装、壁、床あらゆる場所で用いられる。代表的なサイズは45角、45角二丁などで、1ユニットにまとめて貼る。


モデュール・モジュール【もでゅーる・もじゅーる】
規格となる基本寸法、基準単位のこと。
例えば尺貫法やメーターモデュールなど。工業化や木割りなど生産段階や、設計において用途、目的、内容に合わせて決定される。
その他、有名なのはコルビジェによるモデュロール。人体の寸法による比例と黄金比、幾何学を基に独自の尺度としてつくり、それを建築のプロポーションとすることを提唱した。


盛土【もりど・もりつち】
既存の敷地の地盤の上に新たに土を盛ること。
宅地造成工事規制区域内に指定されている区域で、一定基準以上の盛土をする場合は、都道府県知事の許可を受けなければならない。沈下に注意する必要がある。


モルタル【もるたる】
一般的にはセメント、砂を混ぜて水で練ったセメントモルタルのこと。
土間の仕上げ材、石やタイルの下地、外壁に塗るなど多く用いられる。施工性が高く、コストが安く、高強度で、防火性能がある反面、収縮性が高く乾燥による亀裂が発生しやすい。


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や行

屋根工事【やねこうじ】
屋根に関する工事のこと。
瓦・金属板・スレートなどの屋根材を葺く、または葺き替え、補修塗装など。屋根材の下地や陸屋根の防水処理や雨どいの取り付けも含まれる。


屋根勾配【やねこうばい】
屋根面の傾斜の度合いのこと。
屋根材や屋根面の大きさ、その地域の雨量、積雪量などに応じて決められる。勾配が緩いほど、防水性能の高い屋根材を使う必要がある。


U字溝【ゆうじこう】
U型をした、コンクリート製の排水用の溝のこと。
道路や通路などの両側または片側(場所によっては中央)に設置し、雨水や生活排水を河川へ放流するために設置されている。


有償メンテナンス【ゆうしょうめんてなんす】
建物引き渡し後、各社が定める期間と点検項目に従い有償で点検した結果、補修が必要と認められた箇所について有償で補修すること。


床暖房【ゆかだんぼう】
床下に温水循環設備または電気による発熱体を敷き、足元から温める暖房システムのこと。
床から放射される輻射熱で部屋を暖めるので、ハウスダストが舞い上げることがなく、部屋の空気を汚さないというメリットもある。


床下換気【ゆかしたかんき】
木造建築で、土台部分などの木材が湿気によって腐ったり、カビが発生しないように床下を換気すること。基礎に換気口を設置し、通風を図る。


床下収納【ゆかしたしゅうのう】
床板と基礎の間のスペースを利用して設けられた収納庫のこと。主にキッチンや洗面室の床下に設けられ、床下点検口を兼ねる場合もある。
収納スペースを確保するために、畳の下に収納を設ける方法もある。


床面積【ゆかめんせき】
建築物の各階の、壁もしくは柱の中心線で囲まれた部分を計算した面積のこと。
床面積には「延床面積」「容積率の算定に用いる延床面積」「施工床面積」などがあり、建物の各階床面積を合計したものが「延床面積」。


雪見障子【ユキミショウジ】
採光や眺望を目的に腰高までガラス板をはめ込んだ窓。


ユーティリティ【ゆーてぃりてぃ】
家事作業のための部屋、家事室のこと。
家事動線を考慮して台所や洗面室などに隣接することが多い。洗濯、アイロン掛け、ミシン掛けなどの多目的に使える部屋。


ユニット工法【ゆにっとこうほう】
工場で生産した箱型のものを、現場で組み立てて建築する住宅の工法のこと。
窓の取り付けや、電気配線、内装なども工場で進めるので、工期が短く、品質や強度に優れているなどのメリットもあるが、敷地の状況によってはユニットの搬入が困難で建築できない場合もある。


ユニットバス【ゆにっとばす】
浴室がひとつの製品となっており、工場で製作された部品・部材を、現地で組み立て据え付ける方式の浴室のこと。
防水・施工性・品質の安定・工期の短縮化などの面で優れている。大きさや色合いが豊富で、浴室暖房乾燥機などの設備が組み込まれたものや、高齢者仕様などのバリエーションも豊富になっている。


ユニバーサルデザイン【ゆにばーさるでざいん】
年齢、性別、国籍、言語、文化、知識、障害、身体的状況に関わらず、誰もが利用しやすいように考えられた設計のこと。またはその概念。対象を障がい者や高齢者に限定したものではない。


窯業系サイディング【ようぎょうけいさいでぃんぐ】
セメント質と繊維質を主な原料とし、板状に形成した外壁材のこと。


養生【ようじょう】
工事中に建物が傷んだり汚れたりしないように、また近隣に塗料や工事で発生するゴミが飛散しないように、シートや覆いを掛けて保護すること。コンクリート打設後、強度が出るまでの間、湿潤に保ち、水分が失われないように、覆ったり散水することも養生という。


容積率【ようせきりつ】
敷地面積に対する建物の延べ面積の割合のこと。都市計画区域内においては建築基準法の規制により、用途地域の種別や前面道路の幅員等により容積率の上限が定められている。


擁壁【ようへき】
傾斜地や、高低差のある土地の土砂の崩壊を防止するために、側面から支える壁のこと。規制のある地域や擁壁の規模によっては、つくる前に申請し許可を受ける必要がある。定められた構造計算で寸法や鉄筋の量を算出するか、行政が定めている基準でつくらなければならない。


寄棟【よせむね】
屋根形状の一種で、四方向に勾配のついている屋根の形のこと。
切妻と並び日本に広く普及している屋根形状。切妻と違い屋根の傾斜が全方位にあるので、斜線制限をクリアしやすい。


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ら行

ライフサイクルコスト【らいふさいくるこすと】
住宅におけるライフサイクルコスト(LCC)とは、建設から解体に至るまでの総費用(生涯費用)で、建築費など最初に必要な「イニシャルコスト」、実際に暮らしはじめてからかかる光熱費などの「エネルギーコスト」、そして、保守や修繕に必要な「メンテナンスコスト」で構成される費用のこと。


欄間【らんま】
室内において、天井と鴨居や長押の間にある開口部のこと。
採光・通風以外にも装飾としての要素を持ち、障子や透かし彫り、天然木などを使用する。伝統的な工芸品を取り入れることがあり、部屋の格式を上げる役目も持つ。


ランニングコスト【らんにんぐこすと】
建物において、設備など日常で使用する際にかかる光熱費・維持費のこと。
例えば、建物の断熱性能をあらかじめ高くつくっておけば、建築費としてのイニシャルコストはかかるが、冷暖房の使用を抑えられるため、ランニングコストは安くなる可能性がある。


立面図【りつめんず】
建物の外観を表す図面のこと。
一般に東西南北の4面分を作成するが、隣地と接する側など、重要性の低い面は省略されることもある。プランニングの初期段階で、平面図、断面図と合わせて作成されることが多い。


リノベーション【りのべーしょん】
手を加えてよくすること。
建物ではリフォームと比べて大規模な建物の改修のことをいう。


リビング階段【りびんぐかいだん】
階段スペースがリビング内に取り入れられた間取りで、必ずリビングを通らなければ上階に行けない階段のこと。
メリットとして、階段をリビング内に設置することで、広々とした視覚的効果や子供とのコミュニケーションが図りやすくなるなどの効果がある。一方、プライベート空間とパブリック空間の動線が重複する点、建物の断熱性能によっては冷暖房の効きが悪くなるなどの懸念点がある。


リフォーム【りふぉーむ】
建物の老朽化やライフスタイル、ライフサイクルの変化に伴い、希望する形に増築、改築、修理、修繕することを指す。中古物件の商品価値を上げるためにも行なわれる。
近年では、主に大規模なフルリフォームを指して「リノベーション」と呼ばれることも多い。


琉球畳【りゅうきゅうだたみ】
縁なしの半畳サイズで縦と横の同じサイズの正方形の畳のこと。
本来は、沖縄県産の強度のあるい草を使用したもののことだが、近年では通常の畳表でも縦と横のサイズ等しい正方形の畳のことを指す。


隣地境界【りんちきょうかい】
隣接している土地との境のこと。
民法では建物の外壁の外側の面を隣地境界線から50cm離して建てなければならないと規定されている。ただし、境界線から50cm離せない場合でも隣家の同意が得られれば、この規定は外される。


ルーバー【るーばー】
羽板と呼ばれる細長い板を、枠組みに隙間をあけて平行に組んだもの。羽板の角度によって、雨、風、光、視線などを選択的に遮断することが出来る。
その用途によって、可動ルーバー、遮光ルーバー、目隠しルーバーなど様々なタイプが存在する。


ルーフバルコニー【るーふばるこにー】
建物の屋根部分を利用したバルコニーのこと。ルーフテラスと呼ばれることもある。
屋上庭園や、パーティースペースとして利用されることが多い。屋上庭園として利用する場合には、排水に気を付ける必要がある。


レベル【れべる】
全体としてどの程度の高さにあるかとみたときの、その高低の度合い。
建築では、水平または水平面を指して使用される。


レンジフード【れんじふーど】
キッチンでコンロ上部に設置されている排気設備。
シロッコファン、プロペラファン、ターボファンに分けられ、フードの長さについても、ブーツ型、浅型、フラット型などのタイプ分けが出来る。


陸屋根【ろくやね】
屋根形状の1つ。傾斜の無い平面状の屋根のことであり、陸屋根(りくやね)、平屋根(ひらやね)ともいう。「陸(ろく)」とは「平ら」との意味。屋上施設を配したり、ヘリポートを設置できることからビル、マンションなどの高層建築物に多く見られる。


ローコスト住宅【ろーこすとじゅうたく】
一般的に、価格を通常よりも抑えられた住宅のことを指す。


ロックウール【ろっくうーる】
建築では断熱材の一つ。
岩綿(がんめん)ともいい玄武岩、鉄炉スラグなどに石灰などを混合し、高温で溶解し生成される人造鉱物繊維である。建築物などの断熱材や培地として広く用いられるほか、吸音材としても用いられている。耐火性にも優れていることから、アスベストの代替材として広く使われるようになった。主成分は二酸化ケイ素と酸化カルシウムで、単繊維径は3 – 10μm。


ロフト【ろふと】
洋屋の内部に中二階風に設けた空間のこと。また、屋根裏部屋。


ロールスクリーン【ろーるすくりーん】
パイプにスクリーンを取り付け、上下にスクリーンを巻き取り開閉するブラインドのこと。
スクリーンを希望の高さで固定できる。カーテン代わりに窓に取り付けたり、部屋の簡易な仕切りにも利用される。


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わ行

ワイドスイッチ【わいどすいっち】
照明スイッチの大きさを通常のものよりも大きくした、加齢配慮のスイッチのこと。


ワークトップ【わーくとっぷ】
カウンターや作業台の天板のこと。
システムキッチンの上に取り付けられたカウンター天板を指すことが多い。


和室【わしつ】
和室は書院造り、または書院造りを簡略化した様式の部屋のこと。近年では畳の部屋を和室という。


ワードローブ【わーどろーぶ】
洋服だんす、衣裳部屋のこと。また、個人の衣装全体のこと。


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