誰もが望む好条件のエリアで土地を探していると、住宅に挟まれた細長い土地に出会うことがあります。岐阜県岐南町に2人のご子息と暮らすW様ご夫妻は、そんな土地に理想の住まいを実現されました。その秘訣をお伺いしたいと訪問したところ、仲良く庭の芝生でボール遊びをしていたご子息とw様ご夫妻が出迎えてくださりました。

広めの玄関は、濃灰色の土間と珪藻土の白壁を柱や上がり框の檜が品よく縁取っています。生活感のあるものは土間収納に納め、和モダンな旅館のような印象です。無垢の床板は木の温もりが心地よく、子どもたちは冬も裸足で過ごしているほど暖かいそうです。対面キッチンのカウンターはご夫妻の希望で一枚板に。ダイニング側の作り付け棚には、ご子息の絵本や奥様の小物が置かれています。ご主人はダイニングから眺める吹き抜けのシーリング・ファンと天井窓が大好きだそうです。天気の良い日は、リビング横の庭に設けたデッキで食事をするのが家族の楽しみだとか。子どもが小さい今は、キッチン奥の和室を家族4人の寝室として使っています。

子どもたちが思春期を迎えても、毎日顔が見られるように階段はリビングに。大きくなったら、今は収納スペースとして使っている2階を、子ども部屋と夫婦の寝室とする予定です。
洗濯導線にも工夫を凝らし、脱衣所を広くとり家族のクローゼットも兼ねるほか、2階のフリースペースは部屋干し場所にもなります。日当たりの悪い家の裏には物置を置くほか、ご主人が庭木の手入れを楽しまれたり夏場はビニールプールを広げたりと楽しく活用されています。

W様ご夫妻が納得いく設計図ができるまで営業担当は何度も遠方まで足を運んでくれたと、嬉しそうに話してくださいました。玄関の上がり框やキッチンの棚の高さなど、間取りだけではイメージし辛い細かい部分は、大工棟梁と現場で話し合ったそうです。奥様のお気に入りは、お二人のご子息と甥っ子・姪っ子さん、あわせて6人の子どもたちと壁につけた記念の手形です。左官職人が手形の押し方を子どもたちに優しく教えてくれ、よい記念になりました。

元気で照れ屋な2人のご子息。家族写真の撮影になると、照れ笑いをしながらW様ご夫妻の後ろに隠れたり、カメラに映らないように体をねじったりと可愛らしさでいっぱいでした。子どもたちに元気のおすそ分けをいただいた楽しい取材となりました。