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愛知・岐阜で建てる!耐震金物とは?木造住宅の耐震性能を支える重要な役割と種類を解説!

住まいの豆知識

2025/09/26(金)

地震の多い日本において、住宅の耐震性能は何よりも大切な要素です。
愛知・岐阜でも地震のリスクは常にあり、大切な家族の命と財産を守るためには、耐震性能の高い住まいづくりが欠かせません。

日本の戸建住宅の約8割前後は木造住宅といわれ、近年はその耐震性も年々向上しており、愛知・岐阜でも多くの方が木造の注文住宅を建てています。
木造住宅の耐震性を高める方法はいくつもありますが、その中でも欠かせないのが「耐震金物」です。

ただし耐震金物は壁の中に隠れる部分のため、その役割や効果は一般にはあまり知られていません。
そこで今回は耐震金物の種類や役割にフォーカスし、愛知・岐阜で地震に強い家を建てるためのポイントを解説します。

の記事で得られる知識

1.耐震金物の種類とそれぞれの効果
2. 新築やリフォームで活かせる「地震に強い家づくり」の方法

*もくじ*

1│耐震金物とは?

2│主要な耐震金物の種類

3│新築住宅における耐震金物の確認ポイント

4│耐震金物を後付けする際の効果とメリットについて

5│耐震金物を後付けする際の手順と注意点

6│まとめ


1.耐震金物とは?

耐震金物の役割

耐震金物とは、地震の揺れによって生じる部材の緩み・ズレ・引き抜きを防ぎ、建物の強度と耐震性を高めるための金属部品です。
木材同士の接合部をしっかりと固定し、柱や梁などの主要な構造部材が破損したり外れたりしないようにします。
こうした金物による補強によって、愛知・岐阜でも建物の倒壊や大きな変形を防ぐ役割を果たします。

木造住宅における耐震金物の必要性

木造住宅では、柱・筋交い・土台・基礎などの主要な構造部材をしっかり固定することが重要です。耐震金物は、この接合部を補強し、地震の揺れに耐えられる強い構造を実現します。
1995年の阪神淡路大震災では、柱の引き抜きが原因で倒壊した家屋が多く見られました。この教訓を受け、2000年の建築基準法改正で、主要な接合部の強度確保のため、耐震金物による補強が実務上標準とされています。
耐震金物は建物の「弱点」となりやすい接合部を補強し、地震の揺れに耐えられる構造を実現します。
適切な場所に、正しい施工方法で取り付けることで建物全体の強度が向上し、最終的には倒壊を防止し、愛知・岐阜で暮らすご家族の安全を守ることにつながります。


2.主要な耐震金物の種類

ホールダウン金物

ホールダウン金物は、地震や台風などによる強い横揺れで柱が土台や梁から「抜けてしまう」のを防ぐための耐震金物です。
特に耐力壁の端にある柱に取り付けられ、基礎・土台・柱、または上下階の柱同士をしっかり緊結します。

筋交いプレート

筋交いプレートは、柱と筋交いを強固に固定し、地震による横揺れや建物の変形に対抗するための金物です。
筋交いは、もともと建物を支える重要な部材ですが、プレートでしっかり接合することで引き抜きにくくなり、本来の性能を最大限に発揮できます。
特に愛知・岐阜でも多い築年数の古い木造住宅では、接合部が弱いケースがあるため、筋交いプレートによる補強が有効です。

アンカーボルト

アンカーボルトは、基礎コンクリートと建物の土台・柱を固定する役割を担います。
これにより地震や強風で建物が「ずれる・持ち上がる・分離する」といった現象を防ぎ、倒壊リスクを大幅に低減します。
先端がL字型やU字型に曲げられていることが多く、引き抜きに強い形状で土台と基礎をしっかり緊結します。


3.新築住宅における耐震金物の確認ポイント

ハウスメーカー選びのポイント

愛知・岐阜で新築住宅を建てる際、まず注目したいのは「耐震等級3を標準仕様としているかどうか」です。
加えて、耐震実験の実績、基礎工事の方法や地盤調査の有無、耐震・制震・免震の対策バリエーション、保証やアフターメンテナンス体制も重要です。
さらに、建物の構造やシンプルな形状、設計力、そして実際の施工事例も重要な判断材料になります。営業担当に直接質問したり、モデルハウスを見学するのも有効です。

設計段階での確認事項

設計段階では、設計図書(仕様書や図面)で以下をチェックしましょう。

・耐震金物の種類と配置
・性能と基礎との関連性
・建物の重量バランスと耐力壁の配置

具体的には、基礎のアンカーボルト、柱頭・柱脚金物の仕様、壁の強度やバランスなどを確認します。
施主側からすると難しい部分ですが、「どんな金物がどこにあり、どのような役割を果たすのか」を設計担当者に質問することで理解が深まり、安心感につながります。

工時の確認ポイント

施工段階では、金物が図面通りに正しく設置されているかをチェックすることが大切です。

・金物の種類・位置・向き・固定状態
・ビスやボルトの本数・種類が適切か
・ミスや施工不良がないか
・配管や配線のための欠き込みが構造に影響していないか

これらを図面と照合しながら確認することで、耐震性能を最大限に発揮できる住宅になります。


4.耐震金物を後付けする際の効果とメリットについて

既存住宅の耐震性能向上

既存住宅に耐震金物を後付けする最大のメリットは、地震による建物の損傷や倒壊リスクを減らし、安全な住環境を確保できることです。
例えば、ホールダウン金物は地震時に柱が土台から引き抜かれるのを防ぎ、制震ダンパーは揺れを吸収して繰り返しの地震によるダメージ蓄積を軽減します。
これにより愛知・岐阜にある既存住宅でも耐震性を維持・向上させ、家族の命と暮らしを守りながら、安心して住み続けることができます。

地震時の倒壊リスク低減

既存住宅の耐震補強を行う際には、耐震診断で建物の弱点を把握した上で適切な耐震金物を設置することが重要です。
特に制震ダンパーを追加すると、耐震構造だけでは吸収しきれない揺れのエネルギーを分散し、建物の負担を大幅に軽減できます。
これにより、コストを抑えつつ効果的に耐震性能を高めることができ、愛知・岐阜での大地震でも倒壊リスクを低減できます。


5.耐震金物を後付けする際の手順と注意点

専門家による耐震診断

耐震金物の後付けは、まず専門家による耐震診断が必須です。
愛知・岐阜ではホームインスペクターや一級建築士などが診断を行い、その結果に基づいて金物の種類や設置箇所を決定します。
流れとしては、専門家への相談 → 建物情報の収集 → 現地調査 → 診断レポート作成 → 設計・工事、となります。
注意点としては、信頼できる診断士に依頼すること、また必要に応じて壁や天井を一部解体して構造内部を確認する場合があるため、その費用も事前に確認しておきましょう。

必要な金物の選定

補強に使う金物は、建物の弱点によって異なります。
代表例として、柱の引き抜きを防ぐ「ホールダウン金物」、壁や柱の接合部を補強する「接合金物」などがあります。
診断結果に基づき、最適な金物の種類と設置位置を決めることが重要です。
注意点は、必ず専門家から「なぜその金物が必要なのか」を説明してもらい、納得した上で工事に進めることです。

施工時の注意事項

施工は必ず建築士や信頼できる工務店に依頼しましょう。
金物は設計図通りの位置に正確に取り付けることが不可欠で、誤った位置だと強度が逆に低下する恐れがあります。
また、柱や下地材が垂直・水平になっているかを複数方向から測定し、直線的かつ平行になっていることを確認することも大切です。

費用の目安

耐震金物の設置費用は、1か所あたり約13万円がおおよその目安です。
ただし工事の規模や内容によって変動するため、事前に詳細な見積もりを取りましょう。
また、耐震診断の費用は510万円程度が一般的です。


6.まとめ

いつ起きるかわからない地震だからこそ、家族や住まいを守る備えが必要です。
耐震金物は木造住宅の耐震性能を支える見えない存在であり、新築・リフォームのどちらにおいても欠かせません。

愛知・岐阜での家づくりにおいても、耐震金物を正しく理解し、信頼できる施工会社に依頼することが大切です。
新和建設では、地域に根差した家づくりの経験を活かし、安心・安全な注文住宅をご提案しています。
ぜひ展示場や相談会で「地震に強い家づくり」についてご相談ください。

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