2022年入社式 54期
会社広報・採用情報
2022/03/31(木)
住まいの豆知識
2022/03/31(木)
近年、自然素材である「木」で作られた家を求めている人が増えています。
木で作られた家は、香りも良く温かみがあり家族を優しく包んでくれる。そんな木の家を建てたいと思いませんか?
木の家には、見た目の美しさだけではなく、機能性や「木」ならではの性質など優れた特徴を兼ね備えています。
今回は、木の家づくりを成功させるために、木の家の特徴や素材、メリット・デメリットまで解説していきます。
*もくじ*
木の家は、鉄やコンクリートより熱伝導率が低いため、夏は涼しく冬は暖かいという特徴があります。熱伝導率が低いということは、外気の気温に左右されにくい材質であるということです。例えば、夏の暑い日差しや冬の冷たい空気から家を守り、室内の温度を安定させます。住宅にはさまざまな構造の建物がありますが、鉄骨造や鉄筋コンクリート造の建物に比べ、木の家は一年を通じて快適な環境で過ごすことができるのです。
また、木の家は調湿作用があり室内の湿度を調整してくれます。木は室内の湿度が高いと吸収し湿度が低い時は吐き出します。そのため、梅雨で雨の多い時期や冬の乾燥した室内の湿度を、適度に一定に保つことも特徴の一つです。湿気が多いとカビが発生し、不衛生になるだけではなく家族の身体にも良くありません。家族にアレルギー体質の人がいる場合は、鼻炎や喘息などのアレルギー症状が出ることもあるでしょう。
木の家は、自然に湿度を調節してくれるので身体に良い住宅といえるでしょう。
他には木の家は吸音性に優れているため、室内の生活音を吸収しストレスを和らげます。テレビの音や音楽、お掃除や料理を作る際のささいな音も反響を防いでくれる効果があるので安心です。
また床が無垢材であれば、衝撃を吸収するため足が疲れにくく、小さな子供や高齢者にとっても優しい素材です。冬の寒い季節の床も冷たさが和らぎ、夏は素足で気持ちよく生活できます。年齢の差がある家族が1年を通じ毎日過ごす家だからこそ、人に優しい木の家がおすすめなのです。
木の家には、さまざまな特徴があります。人と環境にやさしい家を実現したい人にはおすすめです。
木の家には、さまざまな種類の木材が使用されています。それぞれの木材の特徴や特性を熟知した上で、どの素材を使うのか検討することが大切です。それぞれの木材の特徴と用途を表にしましたので参考にしてください。
木材の名称 | 特徴 | 主な用途 |
ヒノキ | 耐久性に優れている 湿気に強い 消臭効果がある 抗菌性がある 抗アレルギー性がある 木目が美しい 香りが良い |
土台 柱 床 |
スギ | 乾燥が速く柔らかいため加工がしやすい | 柱 梁 桁 |
ケヤキ | シロアリに強い 硬い 重厚感がある 木目が美しい |
大黒柱 床の間 |
ヒバ | 水に強い 耐久性に優れている 加工しやすい 香りが良い |
土台 ウッドデッキ |
ブナ | 曲げ加工がしやすい 堅さとしなやかさがある きめ細かい木目が美しい |
床 階段 家具 |
ウォルナット | 衝撃に強い 加工がしやすい 木にツヤがある 木目が細かい |
床 家具 建具 |
木材にはそれぞれに特徴があり、適している用途が違います。
日本の気候は四季があるため、国内で育ったヒノキやスギ、ケヤキを使うと良いでしょう。国内で育った木は、日本の風土に合っているため四季に柔軟に対応することができるのです。気温が高く湿度の多い風土なので、耐久性の高い木材を使用することをおすすめします。まずは業者に相談してアドバイスをもらいましょう。
木で家を建てることには、とてもたくさんのメリットがあります。昔も今も時代が変化しても木造住宅がなくならないのは、それなりの理由があるからです。木の家のメリットを一つ一つ見てみましょう。
木材には、無数の空気孔が存在していて、その空気孔が湿気を吸い込んだり吐き出したりしています。そのため、高温多湿の日本の気候には最も適した素材なのです。梅雨のジメジメした時期や冬のカラカラに乾燥した室内を自然に調湿してくれるので快適な環境を維持できます。また、調湿効果があることでカビの発生を抑え、住居を衛生的で快適な環境にしてくれるでしょう。
木材は熱を伝えにくい性質があるため、家全体の断熱性を高めることができます。特に無垢の床材は、接着剤で数枚を張り合わせた複合フローリングと比較しても、足元が冷えにくく冬の冷たさを緩和してくれます。床だけではなく壁や天井にも施工することで、より効果を高めることができるでしょう。また、熱伝導率が低いということは、家の冷暖房費も緩和され光熱費の節約につながります。
木の家は、木に含まれる成分によってリフレッシュできる癒しの効果があります。木の香りはとても魅力的で、木の家に住んでいるほとんどの人が感じています。木材独特の温かみと森林浴効果で気分を落ち着かせ安らぎを得られることでしょう。木で作られた家は、家の中にいるだけで森の中にいるような気分にさせてくれるリフレッシュ効果のある素材なのです。
木材は鉄骨や鉄筋コンクリートに比べ、耐久性が高く強度に優れた素材です。引っ張りや圧縮、あるいは曲げであったりと、あらゆる方向にも耐えられる柔軟性も兼ね備えています。地震や台風など災害時に、建物はあらゆる方向に揺れを起こします。木で作られた家は、その時にも柔軟に対応することができる災害にも強い家なのです。
木は衝撃を吸収する素材なため、床に採用した場合は歩行していて足が疲れず、膝や腰など関節にも衝撃を与えません。そのため子供から高齢者まで、どんな人にもやさしい家づくりを実現できます。2世帯住宅など小さな子供や高齢者がいる家庭や、自分たち現役世代の将来のことも含めて考えると木の家はおすすめといえます。
木の家は火災に弱いと思っている人も多いと思いますが、実は木材の方が火災には強いのです。木材は燃えると周りが焦げますが、黒く炭素化するだけで木材の芯は強く残ります。そのため建物の構造体である柱や梁は、鎮火した後でも倒壊せずにしっかりと存在しています。テレビのニュースで火事の現場の映像を見るとそのような光景がよくあります。このように木の家は、火災時にも強さを発揮できる性能を備えているのです。
木の家にはメリットばかりでなく、デメリットもあるので解説しましょう。
木の家のデメリットは雨水や湿度が高くなりすぎると、見えない部分が腐食するところです。屋根や外壁などメンテナンスを怠ると雨水などが侵入することがあります。雨が降るたびに、屋根の下地や外壁の中の木材が濡れてしまうと木材は少しずつ腐食してくるのです。目に見えないところが腐食すると、進行状況がわかりにくくなるので業者の点検が必要になってきます。特に床下など湿度が高い場所では、木のメリットである調湿効果が発揮しきれず、シロアリやカビが原因で取り替えが必要になることもあるでしょう。
木材は鉄やコンクリートとは違い自然素材です。長い年月、紫外線や風に触れている木の家は色も風合いも変化します。その経年変化も木の醍醐味であり、その変化した風合いを楽しめる人は良いですが、古く劣化していると捉える人にはデメリットになるでしょう。
自然素材の木材は、調湿効果のあるところがメリットですが、木が呼吸するたびに伸縮と膨張を繰り返します。そのため、木にひび割れや隙間、反りが発生するといった症状が出やすくなります。特に無垢の床材などは、隙間ができたり反りが出たりするので注意が必要です。木は常に呼吸し生きているため、変化に応じてメンテナンスが必要になるでしょう。
自然素材の木の家は、日本の気候風土に適した理想的な住宅です。木の香りや肌触り、独特の木の風合いは、住む人に優しい家族が健康でいられる素晴らしい素材なのです。また木は呼吸し生きているため、経年変化によりその味が少しずつ現れてきます。木の家のメリットやデメリットも踏まえて検討してみてはいかがでしょうか。
無料相談会やイベントも開催しています。
家づくりのお困りごとはプロにご相談ください!