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住宅と木材5・6月号に記事が掲載されました

会社広報・採用情報

2024/06/21(金)

公益財団法人 日本住宅・木材記述センター発行の住宅と木材5・6月号に、新和建設執筆の記事、『永く安心して暮らせる住まいを「長期優良住宅CSトップランナーシステム」』が掲載されました。

*もくじ*

1│はじめに

2│長期優良住宅の普及を目指す

3│「長期優良住宅CSトップランナーシステム」
 3.1 目的
 3.2 概要
 3.3 効果

4│まとめ


1.はじめに

株式会社新和建設は、1969年の創業以来、「木と技と心」をモットーに、本物の木の家づくりにこだわってきた。

耐久性のある国産材を構造材に使用し、孫子の代まで長期にわたって良好な状態で維持できるよう、当社の商品は長期優良住宅を標準としている。

昨今の自然災害で住宅の耐震性に不安を感じている人が多い中、安全に安心して暮らすことができる住宅が増えるよう、長期優良住宅の普及に努めている。

今回、公益財団法人日本住宅・木材技術センターの「木造建築供給支援システム」の認定を取得した「長期優良住宅CSトップランナーシステム」(認定取得番号:支援 S24-1)を紹介する。


2.長期優良住宅の普及を目指す

「長期優良住宅CSトップランナーシステム」を説明するにあたり、重要なものが木造建築合理化システム長期性能タイプの認定を取得した「『木と技と心』長期優良システム」である。『木と技と心』長期優良システムは、伝統的な在来木造住宅の構法にCAD構造計算ソフトを採用し、構造設計ルールに基づいた確かな構造設計を行えるシステムである。

構造材・羽柄材の標準化と、接合金物の整理により、設計、施工管理の合理化、構造躯体の劣化対策、省エネルギー性能、維持管理・更新の容易性で、要求性能を確保した住宅の普及を図っていく。

営業支援として、商品セレクションも顧客の希望するライフスタイルにあわせて選択できるよう、それぞれのコンセプトを持つ商品セレクションを提案し、選択しやすいように用意をしている。また、住宅価格についても施工床面積ごとの標準価格とそれぞれのセレクションごとに異なるオプション群を用意している。基本は、同一の設計手法を用い、『木と技と心』長期優良住宅システムとしてのルールを整えている。

材料は美濃白川の銘木(東濃桧)にこだわり、構造材のみならず、仕上げ材にも地元産材(東濃ブランド)の木材を多く使い、合わせて珪藻土利用の塗り壁や和紙などの自然素材を活かしながらの落ち着いた室内環境を維持。また、木材を有効に使っていくことで地域林業の発展へ寄与し、森林保全による資源の循環環境が整っていくことに寄与している。

自社独自のカリキュラムの大工育成システムに『木と技と心』長期優良住宅システムの技術情報を加え、現場で作業をする大工にも技術情報を提供し、「木と技と心」の家づくりを行う。家を建てた後も安心して暮らしていただくために、アフターサービス専任スタッフによる24時間電話サポート体制を構築している。

木造建築合理化システム長期性能タイプの認定を取得することで、これまでかかっていた申請時間と工数が大幅に削減し、作業効率アップとコストダウンを実現した。


3.「長期優良住宅CSトップランナーシステム」

3.1 目的

大幅に改正された建築基準法の2025年の施工により、いわゆる四号特例の縮小に伴って多くの工務店は、建築確認申請にかかる作業が増加することになる。そこで『木と技と心』長期優良住宅システムのノウハウが盛り込まれた「長期優良住宅CSトップランナーシステム」を用意。システムを使用する価格を比較的安価に設定することでより多くの工務店に利用してもらい、安全で居住性に優れ、信頼性の高い住宅の供給体制の整備に寄与したい考えだ。

3.2 概要

長期優良住宅の審査には、性能面として劣化の軽減、耐震性、維持管理及び省エネルギー等多くの項目があり、その審査に必要な申請書類の作成などを合理的に行えるよう支援する。

会員となる工務店は、本システムを利用することで、『木と技と心』長期優良住宅システムで使用している住宅型式性能確認書と同じ住宅型式性能確認書を使用でき、長期使用構造等確認に係る申請作業の合理化と審査に要する日数の短縮が図れる。また長期優良住宅基準の設計及び施工を適切に実施することができる。

3.3 効果

本システムを利用することによる効果について、設計関連では構造計算の場合、一般的に200 ~ 300頁の構造計算書関連の資料が必要となり、審査日数は2 ~ 4週間程かかるが、事前に取得した構造の住宅型式性能確認書を活用することで、その審査で提出する資料を30頁程度にでき、審査日数を7日程度で完了させることも可能である。

また構造計算に用いた構造EX(構造計算ソフト)の物件データは引き続き温熱関連の計算へ連動することができ、外皮計算と一次エネルギー消費量等級の計算まで効率的に行うことができる。

現場関連では、長期優良住宅に求められる代表的な仕様は各性能項目の仕様資料に明示されており、デティールを定型化できる。また使用材料や金物、接合部の仕様等を明記しており、現場の施工計画が合理的に進められる。


4.まとめ

高性能住宅の需要が高まる一方、2025年の建築基準法の施行によってさらにハードルが高くなる。

地域工務店に長期優良住宅CSトップランナーシステムを活用してもらい認定のハードルを下げ、さらに低価格で提供し、普及を促進する。

そのために型式で使える木材種は一般的に使用されている輸入材の使用を可能とするなど、一部仕様の制限を緩和して地域工務店・ビルダーにも採用しやすい仕様とした。

長期優良住宅が普及していくことで、より安全に安心して暮らすことができる住宅、街づくりに貢献することが本システムの本質的な目的である。

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