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開放的な吹き抜けダイニングのメリット・デメリットは?施工事例も合わせて紹介

住まいの豆知識

2022/02/03(木)

 一戸建てのお住まいをイメージしたとき、吹き抜けにあこがれを抱く方は多いのではないでしょうか。

吹抜けとは、1階部分の一部の天井を取り払って、上下階をひとつの空間にする方法です。吹き抜けを設ける最大のメリットは、空間を開放的に仕上げてくれることです。リビングやダイニング、玄関など、人を招き入れることが多い空間、人が集まりやすい空間に吹き抜けを設けることで、お住まいを明るく広々と見せる効果が期待できます。

今回は、ダイニング上部に設ける吹抜けのメリットやデメリット、その間取りの事例などをご紹介させていただきます。

明るく開放的なダイニングルーム

*もくじ*

1│吹き抜けダイニングとは?

2│吹き抜けダイニングのメリット

3│吹き抜けダイニングのデメリット

4│吹き抜けダイニングの施工事例

5│まとめ


1.吹き抜けダイニングとは?

冒頭で触れたとおり、吹き抜けとは天井部を設けず上下階をひとつの空間として利用することを言います。吹き抜けダイニングの場合、この吹抜けを、ダイニングテーブルを設置する空間の上部に設けます。

ご家族の人数が多いご家庭は、食事の時間に家族全員がダイニングに集まると、なんとなく窮屈な印象になってしまったり、くつろぎづらく感じてしまったりすることもあるのではないでしょうか。そんなとき開放感のある吹き抜けをダイニングに設ければ、上部に視線が抜け、ゆったりと居心地のよい空間に仕上げることができます。

ここでは、吹き抜けダイニングのメリット・デメリットについて詳しく見てみましょう。


2.吹き抜けダイニングのメリット

開放感を得られる

繰り返しになりますが、吹き抜けを設ける大きなメリットの一つは、開放感のある空間を演出できることです。食事の時間は、ご家族全員がダイニングに集まります。吹き抜けの効果でゆったりとしたダイニング空間ができれば、たとえご家族の人数が多くても雑然とした印象にならず、ゆったりと心地よい食事の時間を楽しむことができます。

 

高級感・上質感のある空間づくり

天井の高い空間は、ホテルやレストランのような高級感・上質感があり、非日常の雰囲気を味わうことができます。

毎日の食事に限らず、家事や勉強の合間にホッと一息つく休息のひとときをダイニングで過ごされることもあるのではないでしょうか。そんなとき吹き抜けダイニングがあれば、お気に入りのカフェでくつろぐような上質な時間を過ごすことができるはずです。

  

自然光が入る明るい食卓に

壁づけの窓とは異なり、吹き抜け上部に設ける窓からは比較的やさしい光を取り込むことができます。休日の朝、ご家族がそろって食卓を囲むとき、自然光の中で食事を楽しむことができたら素敵ですよね。ただし、方角に合わせた窓の大きさや位置を検討しておかないと、時間帯によって眩しさを感じることもあります。設計時には十分注意しておきたいですね。

夜になるともちろん自然光は入りませんが、吹き抜けの高さを使って照明にこだわった空間づくりをするのもオススメです。天井高を活かして、サイズの大きなインパクトのある照明器具を取り付けることもできますし、吹き抜けの壁を利用して間接照明などを配置してもおしゃれな仕上がりになりそうですね。自然光や照明器具のこだわりの灯りのもとなら、食卓でのご家族の会話もますます弾みそうです。

 

いつでもご家族の存在を感じられるお住まいに

吹き抜けダイニング、吹き抜けリビングを設けると、1階と2階の空間の隔たりが感覚的に小さくなります。それぞれの階で過ごしながらも、聞こえてくる生活音などでご家族の気配を感じられるのはうれしいですね。食事の準備が整ったタイミングで、吹き抜け越しに2階で過ごすお子さんに、気軽に声を掛けやすい環境になります。反対に、2階で過ごしていたご家族が、ダイニングから聞こえてくる楽しげな会話や物音が気になって階下に降りてくる、というようなことも起こりやすいかもしれません。

吹き抜けダイニングなら、ダイニングを中心にご家族のコミュニケーションが広がりそうです。

 


3.吹き抜けダイニングのデメリット

冬場の暖気上昇

暖気は上昇しやすいため、冬場はどうしてもひんやりしがちなのが吹き抜けダイニングのデメリットと言えます。これはもちろんダイニングの吹き抜けに限ったことではなく、玄関やリビングに吹き抜けを設ける場合にも同様の問題が生じます。住宅性能が向上した昨今では、以前ほど大きな影響はなくなったと言われていますが、吹き抜けを検討する際にはお住まいの断熱性能や全館空調などにも、あらかじめ目を向けておくと良いでしょう。また、シーリングファンなどを設置することでも、空気の循環を促すことができるので効果的です。

 

音が響きやすい

ダイニングでの会話や生活音が、吹き抜けを通して2階に響いてしまうという問題もあります。とくにダイニングの場合、キッチンと隣接した間取りになっていることが多いので、キッチンで水道を使う音や食器が重なる音なども2階の居室に聞こえやすくなります。少し早めに休もうと2階の寝室に上がっていったご家族が、ダイニングからの音が耳障りで眠れない、といったトラブルもあるかもしれません。

食事や就寝などの生活サイクルが異なるご家族の場合は、2階の居室の配置にもあらかじめ配慮しておく必要がありそうですね。

 

窓、シーリングファンや照明などのメンテナンス性が悪い

吹抜けに設けた窓、2階の天井から吊り下げたシーリングファンや照明などは、どうしても高い位置になってしまいます。日常的に不便を感じことは少ないと思いますが、掃除やメンテナンスのタイミングではそれがネックになることもあるでしょう。はしごや専用の機材を使って自分で工夫をしながら掃除をするとしても、不慣れなことには危険も伴います。場合によっては専門業者に依頼することになるかもしれません。

長く暮らしていくお住まいですから、後々の作業の手間コストについては、事前にしっかり把握しておくと良いですね。


4.吹き抜けダイニングの施工事例

愛知県春日井市 T様邸

家の中心部にあるダイニング上部を吹き抜けにしたお住まいです。天然木の天井と2階の手すりが空間全体のアクセントとなっています。吹き抜け上部にはスリット窓を設けているので日中は自然光に包まれながら、気持ちよく過ごしていただけるダイニングスペースです。

吹抜けのあるダイニング空間を設けたLDK

吹抜けに設けた柵が空間のアクセントに

 

愛知県知多市 N様邸

薪ストーブのあるLDKスペースは、全体が吹き抜けになっています。大きな窓を天井近くに設けたことで、眩しくなりすぎないやわらかい自然光が入ります。おしゃれな雑貨や家具に囲まれたカフェのような空間で、食事や休憩のひとときが特別な時間を過ごせそうです。

カフェのような吹抜けダイニング空間

こだわりの薪ストーブを囲むLDK

 

愛知県名古屋市 K様邸

対面キッチンにつながる空間に、サイズ可変型のダイニングテーブルを設置しました。上部は吹き抜けではありませんが、屋根の形状を活かした勾配天井になっています。天井が高くなったことで、開放感と気品を感じられる特別な空間に仕上がっています。

勾配天井が開放的な印象を与えるダイニング

優しい木の温もりを感じられる和のLDK

 

愛知県春日井市 K様邸

LDK上部を吹き抜けにした、風通しがよく広がりのある間取りになりました。シーリングファンを稼働すればお住まい全体の空気が循環させることができ、どこにいても心地よく過ごすことができます。

全体を吹き抜けにした明るいLDK

食事の時間が楽しくなる小上がりのダイニング

 


5.まとめ

いかがでしたか?今回は吹き抜けダイニングについてご紹介させていただきました。

ダイニング空間の雰囲気づくりとして、またご家族のコミュニケーションを育む場所として、吹き抜けがもたらす効果は小さくありません。ご家族のライフスタイルやお住まいへのこだわりに合わせて、ぜひ間取りのアイディアとして検討してみてください。ただしその際には音や空調の問題、将来的なメンテナンスの手間などのデメリットなども十分に考慮しておくことも忘れてはいけません。

今回の記事が、みなさまの理想のお住まいづくりにお役立ていただけましたら幸いです。

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