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リビングや部屋の床を張り替えたいけど、何を選べば良いのか分からないと思っている方も多いのではないでしょうか。
床をリフォームすると、家の雰囲気がガラリと変わります。傷ついて汚れが目立ってきたので変えたい!イメージを変えて気分も一新したい!人気のある無垢材のフローリングに張り替えたい!など理由はさまざまです。
今回は、床の張り替えリフォームを考えている人のために、床材の種類と費用相場、注意点など解説します。
*もくじ*
何でもDIYでやってしまえば費用を抑えられますが、自分でできることとできないことがあります。DIYが趣味でやりたくて仕方がない人には、床の張り替えもできないことではありません。
しかし、簡単に見える床の張り替えは、自分でやるには難易度が案外高いのです。なぜなら、古い床材を撤去していく作業は重労働で道具も必要です。何とか剥がせたとしても、下地が腐食して傷んでいたり自分ではどうにもならない事態になることもあります。DIYで床を張り替えようと剥がした時点で断念し、プロに助けを呼ぶことになれば最初からプロに依頼した方が安く済むという結果にもなりかねません。
一方、最初からプロに依頼すれば下地の補修からやってくれますし、床なりなどしないように美しく仕上げてくれます。数日で張り替えが可能で、工期も早く綺麗に仕上がるのでおすすめです。
床の張り替えリフォームといっても、場所や床材の種類によってさまざまです。床材の種類と特徴などを解説し、費用の相場も見ていきましょう。
複合フローリングとは、数枚の板が貼り付けられ何層かになって作られている床材を指します。
合板と呼ばれるベニヤ板の表面に、1〜2 mm 程の厚さの薄板を貼ったものが多く流通していました。近年では薄板の代わりに表面に木目を印刷したプリントシートを貼ったシートフローリングが主流となっています。最も扱いやすい床材で価格も抑えられるのが特徴です。
無垢材フローリングとは、丸太から切り出した自然な状態のままの木材で、1枚の板にカットされた床材を指します。
無垢材は切り出したままの木材なので、品質にばらつきがありますが一つ一つの木材の表情が豊かなのが特徴です。無垢材は経年変化で古くなるほどに味が出てくるところがメリットのひとつです。
クッションフロアは、塩化ビニル樹脂を主成分とする意匠性と機能性の高い床材で、フローリングの次に身近な存在の床材といえます。防水性や防汚性に優れているので、洗面脱衣所やトイレなど水廻りによく使用されています。
フロアタイルは、クッションフロアと同じ塩化ビニル素材で作られた床材です。
クッションフロアはシート状で作られているのに対し、フロアタイルはフローリング材のようにピースに分かれています。ピースの形は正方形や長方形で、それをパズルのように組み合わせて貼っていく床材です。硬質で耐水性があるので、キッチンやリビング・ダイニング、玄関などに使用されています。
他にもタイルカーペットや畳などがありますが、よく使用される代表的な4種類の床材に絞って費用の相場を見ていきましょう。
床材の張り替えは、撤去する既存の床材によっても費用は増減します。あくまで目安として参考にしていただき、詳しくは業者に見積もり依頼をしてください。
床の張り替えリフォームでよくある事例を紹介します。
リビングに隣接している和室を間取り変更し、畳からフローリングへ張り替え。
基本的に和室はリビングと高さが違うので、フロアの高さをフラットに合わせたあと一面にフローリングを張り替えた。キッチンを新しく設置する場合によくあるパターンの床張り替え工事です。
もともとカーペットで汚れと劣化が目立ってきた理由による張り替えで、掃除のしやすいフローリングに張り替えたパターン。
昔の家によくある一面に敷かれたカーペットは、一旦汚れが付いてしまうと取れにくく経年とともに目立ってしまうデメリットがあります。フローリングに張り替えることにより、拭き掃除もできるようになりました。
床暖房が入っている床では、剥がすと大掛かりな工事になってしまうのでフローリングの上から薄くて丈夫なフロアタイルを張りました。
フロアタイルは色柄共に豊富なバリエーションがあるため、好みのイメージに一新することが可能です。
一戸建ての2階やマンションなどは、下への音が気になります。
子供の足音や物の衝撃音など床にひびいてしまう音を軽減する傷にも強いタイプのフローリングに張り替えました。
室内で犬を飼っている家庭で、愛犬の足腰のことを考えて滑りにくい表面加工されたフローリングに張り替え。
犬は年齢と共にフローリングは滑りやすく、足の関節を脱臼したりする可能性もあるため犬が歩きやすいフローリングに張り替えました。
床の張り替えには、既存の床は一旦剥がして新しい床材を張るパターンと、既存の床の上から上張りする重ね張りがあります。床の張り替えの注意すべきいくつかのポイントについて解説します。
張り替えの場合は、必ず下地や断熱材の劣化などをチェックすることが注意するポイントです。
張り替える際に、古い床材を剥がすので下地の確認ができます。古い建物の場合、下地が傷んでいる場合があるので下地の補修や断熱材の状況も見ておきましょう。また、古い床材の厚さと新しい床材の厚さが異なる場合は、高さに誤差が出るので注意しましょう。特にクッションフロアからフローリングに張り替えたり、カーペットからフローリングに張り替えの場合は注意が必要です。
重ね張りは既存の床の上から張るので床が高くなるため、建具ドアが開け閉めできるか当たらないように確認が必要です。
重ね張りの場合は、張り替えとは反対に下地が確認できません。床が部分的に柔らかく沈んでいたり不陸がある場合には、張り替え工法に変更し下地を確認した方が良いでしょう。
フローリングの寿命は一般的に10年〜20年といわれています。床へのダメージが少ない場合や床下の環境が良い場合は、それより長持ちすることもあれば10年で張り替えなければならない場合もあります。
床下の湿度の影響など環境が左右するので、床下の湿度調整は重要です。他の床材の耐用年数はクッションフロアやフロアタイルは10年程度が張り替えの時期になるでしょう。
床の張り替えリフォームについて解説してきました。床を張り替えると本当に家のイメージに変化が出て気分も一新します。下地さえ問題なければそんなに大きな工事ではないので、気軽に張り替えて見るのも良いでしょう。
床材もさまざまな素材があり、色柄のバリエーションも豊富にあります。間取り変更や老朽化はもちろん、イメージチェンジで床材の張り替えを検討しても良いのではないでしょうか。
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