二世帯住宅に住む前に!決めておくべきルール
注文住宅
2021/04/08(木)
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人気の「平屋」。「平屋」の魅力のひとつには自由度があります。
そしてその中でも、特徴である各部屋の天井高さの自由度。2階建てや3階建てではないため、天井の高さはより自由なデザインが可能になり、「平屋」ならではの住まいがつくれます。前回は、その高さのメリット、デメリットなど例をあげながら、ご紹介しました。
今回は、部屋ごとの天井高さの決め方などを紹介していきましょう。
*もくじ*
「平屋」住宅において、天井の高い部屋は開放感があり、とても広く感じ魅力的。しかしすべての「平屋」の部屋に適しているかと言えば、そうではありません。部屋の用途によっては、天井を高くする必要のない部屋もあります。天井を高くすることで、工事のコストが高くなるというデメリットを前回ご紹介しました。ですので、用途であったり、壁やインテリアなどのバランスを見たり、相対的に天井の高さを決めるようにしたほうがよいでしょう。
では「平屋」の部屋ごとの天井の高さとその考え方、決め方について紹介します。
まず、キッチンです。キッチンの天井の高さを決めるときには、まずキッチンの高さやレンジフード(換気扇)、またキッチンの上にある吊り戸棚、レンジ台の高さなどを考慮する必要があります。
国内で販売されているキッチンの高さは、JISという規格で80cm、85cm、90cm、95cmのどれかに決められています。
また吊り戸棚は60~80cm、レンジフードの高さは50~60cmくらいと考えると、少なくとも天井の高さは2m40cmくらいあったほうが圧迫感がなく、よいと思います。
逆に、キッチンの天井の高さを高めにした場合、レンジフードに手が届きにくかったり、吊り戸棚が使いにくく、せっかくの収納スペースを活用できなかったりするため、キッチンをよく使うご家族の身長を考慮した高さに設定することをおすすめします。
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「平屋」の住まいの中で、ご家族が一番集まる場所。またお客様をお招きする場所でもあるリビングは、人が多く集まるでしょう。
天井を高くとると、部屋も広く感じ、圧迫感も感じにくくゆったりとした雰囲気を演出することができます。
最低でも2m40cm、できればそれ以上2m70cmくらいの高さが取れると開放感があり、「平屋」の暮らしの中心となるリビングとして、明るい印象になるのでおすすめです。
吹き抜けや勾配天井など、空間にメリハリをつけるとおしゃれなリビングになります。そしてシャンデリアなど素敵な照明や背の高い家具も取り入れやすく、インテリアデザインにも幅が広がるでしょう。
リビングとダイニングがつながっている場合、椅子に座ってお食事などで過ごすダイニングですと天井の高さはそんなに高くなくてもよいでしょう。前述のようにリビングの天井は高い方がいいので、リビングとダイニングとで、天井の高さを変えてみるとアクセントになってよいかもしれませんね。
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玄関はその「平屋」の家の顔になります。
明るい南向きの玄関は良いが、北玄関の場合は暗いイメージになりがち。そんな玄関は、天井を高くとり、光を取り入れることで明るい雰囲気をつくれます。家の顔となる「平屋」の玄関は、その住宅のイメージを決めるところでもあるので、開放感を演出し、高さのある照明などをデザインすれば、特におしゃれな雰囲気の玄関になるでしょう。
その一方で、工事費用がかかることも忘れてはいけません。天井の高さを高くすると、大きい玄関ドアが欲しくなります。また外の空気も家の中に入りやすいスペースでもある玄関は、逆に室温が一定になりやすいように、あえて天井は低く設計するというご家族もいらっしゃいます。高すぎることもなく、低すぎない2m40cm~2m50cm程度確保しておけば、まず大丈夫でしょう。
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寝室は落ち着く空間がいいですね。天井を低めに設計するご家族は少なくありません。寝室は居室であるので、法律で決まっている2m10cmの高さは確保が必要です。おすすめは、リビングよりは少し低いくらいの2m40cmくらいの高さはいかがでしょうか。
ご家族によっては、寝室に書斎を設けたり、ベッドに横たわりながら、映画を鑑賞するなど、ただお休みするだけの寝室からいろいろな用途へ変化することもありますので、併せて検討できといいですね。
住まいの中にある現代の和室は、昔ながらの客室として設計されるよりも、リビングとつながる場所に配置され、お子さまのお昼寝、取り込んだ洗濯物を置いて、畳に座ってたたんだり、日常の生活で使ったりすることが多くなっています。しかし、畳の上に直に座ることには変わりないので、和室の天井は、やや低めにつくっておいてもよいでしょう。
昔ながらの客間のように落ち着いた雰囲気を出すのであれば、なおさらです。和室に限って言えば、2m10cm~2m30cmと低めでも快適に過ごせるかもしれません。
ただ、リビングとつながる一段あがるタタミコーナーのような和室の場合は、一段上がることを考慮して、ある程度の天井の高さを確保したほうがいいですね。
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現在ほとんどの住宅に採用されているユニットバス。天井の高さは1m80cm~2m00cmが主流ですので、他の部屋に比べて天井が低いと思われがちです。しかし、ユニットバスの中の室温を早く適温にし、一定に保つためには、天井が低いほうが有効です。またお風呂でゆっくりしたいというご家族もいらっしゃいますね。そんなときは、ある程度天井が低い方が落ち着きます。お掃除に関しても、もし「天井にカビが!」という場合、天井が低いと掃除がしやすいというメリットもあります。
「平屋」の部屋ごとに天井の高さと考え方をお伝えしました。
・キッチン 2m40cm
・リビング 2m40cm~2m70cm
・玄関 2m40cm~2m50cm
・寝室 2m40cm
・和室 2m10cm~2m50cm
・ユニットバス 1m80cm~2m00cm
ここまで紹介した部屋の理想の天井高をまとめました。是非参考にしてもらえるとうれしいです。
「平屋」の天井の高さと決め方は、やはりその部屋でどんなことをするのか、どんな暮らし、生活をするのかによって、適度な天井の高さというものを決めるのが一番よいかもしれませんね。
高級感があって、開放感があって、いろいろなインテリアもできて、間取りも工夫できて・・・など、いろいろイメージは膨らみますが、コスト的にはデメリットに働いてしまいます。
目的や用途がしっかりしていれば、納得のいくお金の掛け方もできるものです。しかし、だからと言って、「平屋」を計画する段階で、目的や用途など明確にできるご家族はいらっしゃらないと思います。
依頼をする住宅会社の営業担当者や設計担当者に聞いてみてください。多くの事例を扱っていますので、きっとご家族にあった提案をしていただけることでしょう。逆に話も聞かず、天井の高さを勝手に決めていってしまう住宅会社さんは、少し考えた方がよいかも知れませんね。
せっかくのわが家、「平屋」を建てるのであれば、後悔しない「平屋」を建てていただきたいと思っています。
いかがでしたか?天井の高さと決め方をご紹介しました。「平屋」を検討する上で、是非ご参考にしてください。今、人気の「平屋」が、ご家族の幸せな暮らしを実現する家になることを願っています。
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