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木の家のカビの生えない条件とは?

住まいの豆知識

2022/04/07(木)

木の家にとって、湿気は大敵というイメージがありますよね。
建てたばかりの木の家にカビが生えてきた!?なんてこともあるかもしれません。

カビの季節といえば梅雨と思われがちですが、結露が発生する冬の方がはるかにカビの被害が多くなっています。そんな高温多湿な地域に住まう私たちにとって、カビとの縁はきっても切れない関係です。
そんな厄介なカビから住まいを守るためにカビが生える原因と対策をご紹介していきます。

 木の家イメージ

*もくじ*

1|なぜカビが生える?

2|カビには湿度を下げることが効果的

3|木の家ってカビが生えるの?

4|木の家のカビが生えない条件

5|まとめ


1.なぜカビが生える?

カビが発生する条件には主に3つの要素があります。

①湿度(水分)

カビの発生には必ず水分が関係しています。カビは微生物の一種であるので、生きるために水が必要なのです。湿度が60%を超えてくるとカビにとって快適な環境になり、増殖しやすくなります。

②温度

カビは一般的に、温度が低い所乾燥している所には発生しにくい性質をもっています。ですが、私たちが生活するのに快適な条件がカビにとっても快適で育ちやすい環境であるので簡単に退治することが出来ません。

③栄養素

先ほどもあったようにカビは生物ですので、栄養がなければ死んでしまいます。ですが、カビは家の中のありとあらゆる物質を養分として利用し、生きていくことが出来ます。例えば、家の中を舞うホコリや木材など、人間が汚いと思う汚れは何でもカビの栄養になりえるのです。そして、木はカビの大好物の栄養源です。カビを放置してしまうと木を腐らせ、お家の寿命を縮めてしまいます。


2.カビ対策には湿度を下げることが効果的

湿度計

カビが発生する条件を踏まえた上で、カビを生えさせないようにするためにはどうしたら良いのでしょうか。

カビを完全に除去するには、室温を120℃まで上げなければなりません。しかし、それは現実的な対策ではありません。カビが育つのに必要な栄養を室内から完全に除去することも難しいでしょう。
以上のことから、先ほどあげた3つの条件の中で私たちが唯一コントロール出来るものは湿度だといえます。家の中でカビが生えさせないようにするためには、湿度を60%以下に保つことが一番現実的な対策といえます。

いまどきの気密性の高い家では、積極的に換気しなければ空気が動かないので室内で発生した湿気がたまりやすくなってしまいます。そこで、気づいた時に暮らしのなかで出来る湿気対策をご紹介いたします。

暮らしのなかで出来る湿気対策

  • 天気が良い日は窓を開けて部屋に風を通す(結露ができないように)
  • 料理や部屋干しをする際には換気扇をまわしたり、扇風機やサーキュレーターで室内の空気を循環させる
  • 雨の日や晴れていても前日が雨だった日などは外の湿度が高くなっているため、窓を閉めておく
  • 梅雨の時期など湿度が高くなりやすい時期は除湿器やエアコンのドライ運転などで湿度が高くなりすぎないように調節する

3.木の家ってカビが生えるの?

結露

木の家は適切なメンテナンスをしないとカビが生えてしまうということもあります。

木の家にカビが生える主な原因は結露です。結露は温度差が生じることによって発生します。結露が発生しない家にするためには、家全体を均一な温度にしなければなりません。温度差が生じると、空気に含まれている水蒸気が温度の低いところに集まり、その結果結露が発生します。

水蒸気は温度の高いところから低いところへと動く習性があります。例えば、家の中で暖かい場所から寒い場所(押し入れ、タンスの後ろ、トイレ、壁、床下、屋根裏、北側の部屋など)に侵入して、そこに結露が発生してしまうのです。結露は物体の表面の温度と室温の差が大きいほど起こりやすくなってしまうのです。

加湿器

冬は乾燥が気になる時期ですよね。加湿器を使用するご家庭も多いのではないでしょうか?

寒い時期に暖房とあわせて加湿器を使用すると湿気を含んだ暖かい空気が天井に溜まってしまいます。そうすると、天井に結露ができてしまうのです。暖かく湿気を含んだ空気はカビにとって居心地の良い環境なのでどんどん繁殖していきます。
また、冬場は外の空気と部屋の温度差で窓に結露が発生しやすく、窓やサッシ、カーテン、床などが結露で濡れてしまい、そのままにしているとすぐにカビが発生してしまいます。

このような事態を防ぐためにも寒いですが、朝起きたら窓を開けて換気をすることがおすすめです。暖房や加湿器は長時間使用するのを避け、使用したあとは必ず換気をして家の中の湿度を下げましょう。


4.木の家のカビが生えない条件

自然素材

カビが大量に発生すると木を腐らせ、家の寿命を縮めてしまうだけでなく体へも悪影響を与えます。繁殖力が高いカビを吸い込むことで、人の体にさまざまな健康被害が生じる場合もあるのです。

では、木の家にカビが生えないようにするための家づくりとはどのようなものでしょうか?

 ①断熱性が高く温度差が少ない

冷えがちな浴室や北側の部屋も断熱性を高くすることによって、極端に寒くなるということはなくなります。これによって、結露も抑制されます。見落とされがちな開口部の断熱性を高めることも家の断熱性を確保する上で重要になってきます。窓サッシをアルミや、樹脂複合サッシにすることで結露を緩和させることができます。

 ②天井や壁材を通気性に優れた、自然素材を使用する

湿気をコントロールする方法のひとつとして、壁材を自然素材のものにする方法があります。一般的な住宅では、工期が短く費用も抑えられるようなビニールクロスや壁材を採用しています。ですが、ビニールクロスは透湿性や通気性に弱く、室内に湿気を閉じ込めてカビが発生しやすい環境を作る原因になってしまいます。カビの発生を防ぐ通気性に優れた壁材は、漆喰珪藻土などの自然素材です。微細な孔から湿気が出入りできるため、適度な湿度にコントロールしてカビの発生を抑えてくれるのです。

 ③高い気密性

家の中に湿った外の空気を入れないようにすることが、カビを生えさせない一番の条件ともいえます。気密性が低いということは、家の中に隙間があいているということです。気密性が低いと外の湿った空気だけでなく、虫も入ってきてしまいます。

 ④夏・冬はエアコンを常時可動させておく

電気代が高くなってしまうという思い込みで付けるのがためらわれる方もいらっしゃいますが実は、除湿機とは比にならないくらい高い性能を誇る除湿機にもなるのです。断熱性や気密性の高い家においてエアコンは、冷暖房ともにハイパフォーマンスの空調機器といえます。

 ⑤空調・換気を定期的にする

換気とは窓を開けることだけではありません。実は、窓を開けることで家の中に結露を発生させ、カビを生えさせてしまうこともあるのです。ですが、外の新鮮な空気をしっかり家の中に入れることも大事ですよね。外の空気を取り入れることで家の中にとどまっていた湿気を拡散させ、結露の発生を抑制出来ます。


5.まとめ

木の家リビング

今回は、木の家のカビの生えない条件とカビの生えない家にするためにやるべき対策方法についてご紹介しました。
カビが生えるということは空気が循環せず、湿気がこもっているということなのでまずはしっかり換気をして、お部屋の湿気を取り除きましょう。そして、今回出た条件が当てはまっているかどうか確認し、家の寿命を縮めることを防ぎ、家族の健康を守りましょう。

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