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BELS(ベルス)とは?ZEHとの違いや取得するメリットを解説!

住まいの豆知識

2024/06/07(金)

住宅を建てる際に省エネ住宅やZEH住宅、長期優良住宅など住宅性能を意識する時代へと移り変わるようになりました。
環境への配慮が求められるようになり、サスティナブルな地球環境にも貢献できるZEH住宅は特に注目されています。
ZEHとは、エネルギーの収支をゼロに抑えることを目標にした住宅のことです。
その関連するキーワードに「BELS」(ベルス)という言葉を耳にしたことはないでしょうか?

今回はこの「BELS」について詳しく解説し、ZEHと何が違うのか、「BELS」を取得するメリットまでご紹介します。

1│BELSとは

2│ZEHとの違いは?

3│BELSを取得するメリットは?

4│まとめ


1.BELSとは

BELSの概要

BELSとは、建築物省エネルギー性能表示制度のことです。
BELSは、星の数で評価され星1から星5までの等級が用意されています。
星の数が大きくなるほどその住宅の省エネルギー性能が高いということです。
BELSを取得している住宅は省エネに対しての性能が高いため、光熱費を抑えることにより環境への負荷を減少させることができます
星の数でその省エネルギー性能が明確に可視化されるため、それほど住宅に詳しくない人でも簡単に性能評価を理解することができます

BELSの評価方法は? 

BELSは設計の段階で省エネルギー性能を2つの指針によって評価しています。

①建築物の外皮性能における指標
②建築物で消費される一次エネルギー消費量における指標

と言われても何のことだか分からないですよね。

外皮性能とは、簡単に説明すると屋根や壁、開口部などの断熱性や遮熱性のことを指し、外の気温に関わらず、その住宅がどこまで気密性を保てるかというのを評価することです。

また一次エネルギーとは、加工されない状態で提供されるエネルギー(石油・石炭・原子力・天然ガス・水力など)のことを指し、この消費量を求めるのにBEIという数値が必要になります。

このBELSの評価方法は、算出されたBEIの数値と外皮性能によって評価されます。

BELSの星の数の算出方法は?

BELSの星の数の算出方法は外皮性能の指標は含まずにBEI(一次エネルギー消費量基準)の数値で認定されます。
星の数が大きければ大きいほど、レベルの高い省エネルギー住宅であるということになり、最高のランクは星5で示されます。

また、住宅と非住宅では基準が異なるので、そのあたりも説明しておきましょう。

BEI数値

具体的には分かりにくいですがこのようにBEI数値によって星の数が決められます。

BELSの表示内容

BELSを取得した住宅は、省エネルギー性能の認定を示す「BELSプレート」を表示することが可能です。

◇BELSプレートの内容◇
①評価の星の数
②基準一次エネルギー消費量に対する削減率
③省エネルギー基準と誘導基準のそれぞれの建物レベル
④一次エネルギー消費量基準への適合の可否
⑤外皮基準値と適合可否

少し難しい表示内容もありますが、要するに「星の数が大きいほど省エネルギー性能が高い」ということです。
BELSは、建物の省エネルギー性能を第三者が評価するシステムなので、新築のみではなく既存の建物にも適用することが可能です。

省エネルギー住宅の性能を分かりやすく視覚化したものが BELSなのです。


2.ZEHとの違いは?

BELSとZEHはどちらも住宅の省エネルギーに関する言葉です。
BELSは性能を評価する「制度」のことなのでBELS住宅などの言葉は存在しません。
あくまで制度そのものを指します。

一方のZEHは、特定の省エネルギー基準をクリアした住宅、または基準そのものを指します。
そのためZEH住宅という言葉があったり、ZEH基準という言葉が存在し、住宅を建てようとする皆さんもよく耳にされることと思います。
また、BELSが証明するのはZEHだけに限りませんが、BELSは省エネの評価基準の1つの制度と認識しておくと良いでしょう。


3.BELSを取得するメリットは?

BELSを取得するメリットを見ていきましょう。

星の数で評価が明確

BELSの目的は建築物のエネルギー消費性能を見える化することにあります。
省エネルギー性能の優れた建築物が一般市場で適切に評価され、皆様に選ばれるような環境整備を図ることを目的としています。
BELSは建物の省エネルギー度を5段階評価の星のマークで表示するため、建築に関する知識の少ない人であっても、見た目で評価結果が即座に分かりやすいというメリットがあります。
また、エネルギー削減量や基準に適合しているかどうかも記載されているため、BELSを判断基準にすることで省エネ性能の高い住宅を選択することが可能になります。

第三者機関の評価なので信頼性が高い

BELSは一般社団法人住宅性能評価・表示協会が運用しています。
そのため信頼性が高いのが特徴で消費者にとってもメリットになります。
ハウスメーカーや工務店などのデータは、それぞれ独自評価であることが多いので、分かりにくいところも多いでしょう。
しかし、BELSは各会社の基準ではなく第三者機関による評価のため、客観性に優れた評価ができるのです。

ランニングコスト削減に繋がる 

BELSの認定を受けている住宅は省エネルギー住宅といえます
省エネルギー性能が高いということは、電気代などの光熱費が節約になり、少ない消費エネルギーで生活することが可能になります。
そのためBELSの指標が高ければ高いほど光熱費のランニングコストの節約につながるのです。

補助金制度の申請に活用できる

現在、国ではZEH住宅の建築を推進しているため、購入を支援する補助金制度も用意されています。
この補助金を利用するためには、購入する住宅がZEH基準を満たしていることが必要になるのでその証明は必須です。
BELSの認定を受けている住宅であれば、補助金を申請する際の証明として活用できるので、間接的にコストの削減にもつながります。

売却時に性能評価を証明できる 

BELSを取得していると住宅の省エネルギー性能の証明につながります。
つまり、その住宅の資産価値は高く評価され、売却する際にもその価値を落とさずに価格設定することができます。
そのため通常の一般住宅よりも付加価値が認められ、売却する価格もその評価に対して適正な価格で売買することが可能になります。


4.まとめ

BELSは住宅の省エネルギー性能を設定する制度です。
星の数でその住宅の性能が明確に判断できるということは、一般消費者にとって非常に分かりやすい制度となっています。
星1から星5までのランクが存在し、その星の数で判断できるのはBELSのメリットではないでしょうか。

BELSを取得している住宅を選ぶことで、省エネルギー性能が保証される価値の高い、信頼性のある住宅を選択することができます
その他にも一定の条件を満たせば、ZEH住宅に関する補助金が受けられるメリットもあります。
BELSは第三者機関の客観的な評価で示されているため信頼性も高く、自宅の資産価値を証明してくれることにも繋がるでしょう。

是非、住宅を建てる方はBELSの制度を意識した住宅を検討してはいかがでしょうか。

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