太田宿

中山道51番目の宿場で、難所が少なく姫の嫁入り旅路に使われたことから「姫街道」とも呼ばれる中山道があります。この太田宿も徳川14代に嫁いだ皇女和宮など多くの女性が行き交いました。本陣門、脇本陣、古い旅籠などが残り江戸時代の情緒を感じるノスタルジックな街並みがそこにあります。今も女性が輝く街としての美濃加茂の原点がここにあるのでしょう。

川合のムクノキ

木曽川と飛騨川の合流点のすぐ下流の川岸に立つムクノキがあります。樹齢600年といわれるエノキの合体木という点も特徴的で、県の天然記念物に指定されています。昭和50年代までは対岸と往来するための渡しがあり、川を行き交う人たちを見守ってきました。美濃加茂の歴史を語る町のシンボルになっています。

梨園

見渡す限り広がる青空の下、豊かな緑に囲まれて美味しい自然の恵みを味わいます。そんな贅沢な時間が過ごせるのが山之上台地です。絶好の梨狩りスポットとして有名で、8月中旬から下旬は幸水梨、9月上旬から10月中旬には豊水梨というように、その時々の旬を楽しみながら季節の移り変わりを感じることができます。

堂上蜂屋堂

古くから朝廷に献上され堂上の名を冠する蜂屋柿があります。飴色の輝きは平安時代から受け継がれている製法で丹精に作られた証です。美濃加茂の冬は晴れの日が多く、奥美濃に雪を降らせた風が平野が平野を吹き下ろす最適な気候と言われています。町の風土と伝統が生み出す1000年以上変わらぬ極上の味なのです。

鉄道

美濃加茂が今も昔も岐阜交通拠点の一つとなっています。レトロな趣の長良川鉄道で美しい田園風景を横目に、郡上へと繋がる旅路をゆっくりと行くことができます。桜の木がひっそりと佇む加茂野駅を抜けると、自然豊かな車窓を眺められます。素朴で味のある無人駅で一度足を止めてみるのも良いでしょう。

正眼寺

田園風景が広がる伊深地区の集落を抜けて木立に囲まれた石段を登るとそこには荘厳なお寺があります。臨済宗妙心寺派の修行道場であり、妙心寺の奥の院とも呼ばれています。本堂前には美しい庭園と樹齢300年の枝垂桜があり、厳かな空気の中で心身を高めようとスポーツ界や政財界の著名人も座禅修行に訪れているお寺です。

奥山自然遊歩道

奥山自然遊歩道は、手付かずの自然の宝庫であり、市内で一番高い御殿山の頂上へ続く道には美しい一の滝、二の滝や猿の岩などここでしか見られない風景に巡り会えます。木々の隙間からこぼれる日差しや爽やかな空気と心地良いそよ風は、体いっぱいにマイナスイオンを浴びながら森と川のエネルギーを存分に味わえる非日常空間となっています。

小山観音

飛騨川に浮かぶ中之島に建つ観音堂があります。島の深い緑と参詣橋が水面に写る神秘的な風景は市の景勝地にも選ばれています。元は陸続きだったが、下流ダムの建設で水位が上がり参拝のための橋がかけられました。