【二世帯住宅】坪数・こだわり間取り別実例集
注文住宅
2021/04/21(水)
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2021/04/21(水)
人気の「平屋」。「平屋」だけではないのですが、家を建てる際、間取りやインテリアなど家の中のことが優先されて、屋根のことまで考えているご家族は少ないように思います。おしゃれな「平屋」を建てようとお考えであれば、必ず、屋根のことはちゃんと計画していきましょう。特に「平屋」は2階建てや3階建ての住宅より、高さが低いので、道路や隣の家からもよく見え、結構目立ちます。
ではどんな屋根が良くておしゃれなのか。そもそもどんな形の屋根があるのかを、今回は紹介していきましょう。
*もくじ* |
住宅における屋根の役割はご存知でしょうか?
屋根はあって当然で、意識をしたことがないかもしれません。屋根にはいろいろな役割があります。
たとえば雨や雪、風や太陽の日差し、気温や紫外線(UV)などから、住まい手のご家族を守るという役です。そしてもうひとつ。外観のイメージを大きく左右するということもあります。
家の中にいたり、建物が高かったりするとあまり意識はしませんが、屋根はデザインの効果が高く、特に「平屋」においてはとても注目されています。
「平屋」は、2階建てや3階建てと比較すると、高さに自由があるので、天井をぐんと高くすることが可能です。天井の高さや勾配にする場合の角度を工夫してデザインすれば、スペースの有効活用やロフトをつくることなども検討できる上に、外観としてもおしゃれなお家に見えるのです。
「平屋」を建てるなら、外観もおしゃれなデザインにしたいと考えるご家族はとても多いです。特に屋根の勾配や形状はとても大きな要素になってきます。
屋根に匂配をつける場合、雨や雪を逃がすことができますので、雨や雪が多い地域にはオススメ。勾配があると水はけが良いので、雨漏りなどのリスクが少なく、また屋根が高くなり家の見た目も良くなります。そして屋根裏に空間ができるので断熱効果も出てきます。
また緩い匂配屋根は、台風や風の影響を受けにくく、屋根の面積も狭いので、工事や塗り替えなどのメンテナンスコストが抑えられます。ただ、勾配のある屋根よりは水はけが悪いので、雨漏りのリスクが増え、また、屋根裏の空間が狭く、断熱効果が期待できないといったこともあるので、寒冷地などには不向きかもしれません。このようなことから、すごく雪や雨が多い地域でなければ、急すぎず、緩すぎない匂配にすると最もバランスが良いでしょう。
次に、「平屋」の屋根の形状です。どんな種類があるのでしょうか。
切妻(きりづま)とは屋根の中で一番一般的な形です。お子さまが家の絵を描くと、大抵三角の屋根を描きます。屋根と言えば思いつくのが切妻屋根です。シンプルなので、軒の出も出すことができます。雨を防ぐことや、太陽の光を夏場は遮り、冬場は部屋へ取り入れるなど、とても重要な役割を持っている軒。軒の出のある住宅デザインには適しています。
寄棟(よせむね)とは、勾配のある4つの屋根面でつくられた屋根の形です。切妻屋根と同じく、多く使用されます。全方向に面があるため、外壁への負担も少なく、落ち着きのある外観には適しています。
片流れ(かたながれ)とは、1面しかない屋根の形です。かっこいいスタイルの良い印象があり、最近の「平屋」ではよく使われるのでイメージもしやすいと思います。面が大きいので、太陽光発電のパネルを設置するのにも適しています。
陸屋根(ろくやね)とは、屋根勾配のない平坦な形です。モダンなデザインの「平屋」に採用されることが多いですが、勾配がないので、水はけには注意が必要です。しかし、屋上のスペースを有効に使えるメリットもあり、土地が高くて庭を手に入れることが難しい場合に適しています。
屋根の勾配や形状だけではなく、デザインやどんな色を使うのかによって、見た目も住み心地も違ってきます。どんな屋根の素材があるのかを見てみましょう。
「平屋」でよく使用される屋根材は、粘土瓦(釉薬、無釉)、スレート瓦(化粧スレート、天然スレート)、ガルバリウム鋼板などに分けられます。わかりにくいので、ひとつずつ説明していきましょう。
粘土を使った焼きものの昔ながらの屋根材です。
耐久性が高く、塗り替えもいりません。他の屋根材よりも重量があり、厚さもあるので、遮音、断熱、耐熱などのメリットがあります。しかし逆に、重たくなるため、耐震などを考慮した住まいづくりが求められます。
近頃は、遮熱に優れた軽い対応のものを商品化されています。
繊維とセメントを板状に成型した薄い屋根材です。
カラーベスト、コロニアルなどと呼ばれ、よく使用される屋根材のひとつです。人気の屋根材であるので、メーカーのデザインや色のバリエーションも豊富。価格が安価なことも広く使われる要因です。耐久性はあまり高くないですが、コスパが良く、また近年では、耐久性に優れた塗料や、遮熱塗料が塗装された屋根材もあります。
ガルバリウム鋼板は、アルミニウムが55%含まれます。アルミニウムの特徴でもある、耐熱性や耐食性、熱反射性が期待できます。
また、40%強含まれている亜鉛。特徴である犠牲防食(鉄を腐食させない)機能により、従来のトタン板などよりも耐久性がかなり向上。加工性も良いので、屋根だけでなく外壁などいろいろな用途に使用されています。
「平屋」の屋根デザインでも少し触れましたが、屋根には断熱材を入れるのがおすすめです。建築費用は少し高くなりますが、「平屋」は2階建てに比べ、屋根の面積がどうしても大きくなり、そのため、暑さの影響を受けやすくなります。
屋根の断熱方法には2種類あります。垂木の上からの断熱方法と、垂木と垂木の間に断熱材を入れる方法です。
垂木の上から行うのが「外張り断熱」。垂木の上に板を置き、そこに断熱材を敷き詰める方法です。これは垂木の上に敷き詰めるので、親水性のある断熱材は使用できないのと、雨の日の作業は避けなければなりません。
垂木の間に行うのが「充填断熱」。垂木の間に断熱材を入れます。外張り断熱に比べ、断熱材を選ばないことと、作業が天候で左右されないメリットがあります。しかし隙間ができやすく断熱欠損もできやすいというデメリットもあります。
また屋根だけでなく、天井を断熱する方法もあります。
素材としては「グラスウール」「ロックウール」「セルロースファイバー」と呼ばれるもの。法定不燃材として指定されており、湿気を吸収しないので重みがなく、天井に敷いたり吹き付けたりすることで断熱していきます。
屋根断熱と天井断熱。どちらが良い、悪いという明確なものはありませんが、一般的に初期コストやランニングコストを抑えたい、小屋裏は物置程度にしか利用しないのであれば天井断熱が選ばれます。小屋裏も部屋として活用したい、ロフトを設けているのであれば屋根断熱がおすすめです。
どちらも、夏はすずしく冬あたたかい「平屋」での生活。快適に過ごすためには必要な工事になってきますので、建てる「平屋」の条件によって選ぶのがよさそうですね。
いかがでしたか?おしゃれな屋根のデザインをご紹介しました。
「平屋」を検討する上で、是非ご参考にしてください。今、人気の「平屋」が、ご家族の幸せな暮らしを実現する家になることを願っています。
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