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【価格例あり】二世帯住宅のキッチンはどうするべきか?別々と共有のメリット・デメリット

注文住宅

2023/02/10(金)

二世帯住宅を建てるときやリフォームする場合に、キッチンをどうするのかは大きな問題ですよね。
親世帯か子世帯のどちらが家事をするのかにもよりますが、二世帯で一つのキッチンにするのか完全に分離するのかが重要なポイントです。お互いのプライバシーを守りながら、距離感を持って上手く生活していけるようにしていくのが理想的です。

今回は二世帯住宅のキッチンに焦点を当てて、どのパターンが良いのかメリットとデメリットを紹介します。

*もくじ*

1│キッチンを別々にした場合のメリット・デメリット

2│キッチンを共有した場合のメリット・デメリット

3│キッチンを別々と共有した場合の費用の相場

4│まとめ


1.キッチンを別々にした場合のメリット・デメリット

メリット

二世帯住宅でキッチンを別にすると様々な問題は解決すると思われます。
キッチンは家の中でも家事をする人にとっては、自分のテリトリーとして自由に使いたいものです。例えば、食器や調理器具の洗い方や収納場所、綺麗に片付けておきたい人もいれば適当に散らかっていても気にならない人もいます。このようにお互いの性格や気になる箇所が違うと衝突が生まれるのは目に見えてますよね。
親世帯と子世帯が長い間二世帯住宅で暮らすには、やはりキッチンは別の方が理想的です。最初は仲良く使っていても、小さなストレスがそのうち大きなストレスへと積み重なってきます。大きくなったストレスは、お互いの人間関係にヒビが入り仲良く暮らせるように考えた二世帯住宅が裏目に出てしまうことにもなり兼ねません。
また、生活スタイルの違いで食事時間が違ったり、メニューの好き嫌いや味付けなど全く好みが違ってはお互いにストレスがかかります。食事を作る人もどちらかの世帯に合わせたメニューを考えないといけないため、自分たちの好きなものを作れず食べることができないという結果になります。

キッチンを別にするメリットは、そういった様々な小さな問題でストレスにならないようにできることです。親世帯と子世帯がそれぞれの生活スタイルを変えることなく、毎日暮らせることが重要ではないでしょうか。

デメリット

二世帯住宅でキッチンを別にするデメリットは、費用が単純に増えてしまうことです。
二世帯住宅でよくあるパターンでは、1階に親世帯が住み2階に子世帯が住むパターンです。キッチンを別に作るということは、2階に水まわりを作るということになります。そのため、給排水の配管を2階に上げる工事が必要になり、キッチン本体の価格だけではなくそのような工事費用がかさみます。
また、キッチンにしてもトイレにしても水まわりを2階に作るということは、1階の天井と2階の床の間に配管を通すことになります。そうなれば、水を流した時に配管を通る水の音がするのは仕方のないことです。1階で静かに寝ている親世帯が2階で夜遅くに水を流すと安眠妨害になったり、配管が長くなれば少しの音でも気になったりします。

二世帯住宅でキッチンを別々にするメリットはたくさんあるのですが、費用面と音の問題が発生するのはデメリットといえるでしょう。二世帯住宅でキッチンを別にすることは、ある意味理想的ではあるのですがデメリットを理解した上で決めることが重要になります。予算に余裕がある人であれば、少々費用がかかっても問題ないでしょうし、音の問題も防音対策を施せば解決するでしょう。
キッチンに予算をかけられる人は間違いなく別にすることをおすすめします。


2.キッチンを共有した場合のメリット・デメリット

メリット

二世帯住宅でキッチンを共有した場合のメリットは、妻の両親と一緒に暮らす場合のみにあります。というのは、やはり嫁と姑ではいずれソリが合わなくなることの方が多いからです。全ての人に当てはまるわけではありませんが、キッチンを嫁と姑で共有しても上手くいっていることは少なく、生活してきた環境や考え方の違いで仕方のない問題なのです。
妻の親と一緒に暮らす場合は、実の親子なので食事の味付けや好みなどは熟知しているのが普通です。料理をする上での調理方法をはじめ息のあった料理や家事はもちろん食材の購入も分かり合っています。
つまり、実の母親と娘の関係でキッチンを共有することは全てにおいてメリットだらけといって良いでしょう。
このように、妻の両親との二世帯住宅であればキッチンは共有する方がおすすめといえます。

反対に夫の両親と一緒に住む場合を考えてみましょう。
長年にわたり培ってきたキッチン周りの使い方を今更変えることは難しく、親世帯に合わせたレイアウトや使い方になるのがよくあるパターンです。お互いのキッチンの活用方法に違いがあるので、そこに不満が募りストレスになります。

以上のことを考えると、二世帯住宅でキッチンを共有するメリットは妻の両親と暮らす場合のみに感じられるという結論になるのではないでしょうか。夫の両親と暮らして上手くキッチンを共有している人もいるとは思いますが、難しい面が多々あるのは避けられないでしょう。

デメリット

メリットで解説したように実の親子であれば、些細なことでも言い合える間柄になりますが、嫁と姑となると別問題です。二世帯住宅でキッチンを共有するデメリットは、お互いの価値観の違いが原因で起こるストレスを抱えてしまうことです。
例えば、子世帯が共働きの夫婦の場合、家事に使える時間が限られていることになります。短時間で簡単な食事にすることも多くなるでしょう。そこで夫の親世帯の不満が出たり、反対に良かれと思って親世帯が食事を作ってしまい気を使うことになったりと、何をやっても上手くいかないことが多いのが嫁と姑なのです。

このようなメンタル的な内容でのデメリットの他には、キッチンの高さが合わないこともストレスです。親世帯に合わせて80cmに設定しましたが、子世帯には低すぎて使いにくいことになります。反対に背の高い子世帯に合わせると、親世帯が使いにくいキッチンになるのです。このようにキッチンの高さ一つにおいても気を使わなければなりません。

また、キッチンの通路幅ですが、一人でキッチンに立つのであれば90cmもあれば十分ですが、二人で立つとなれば120cm程度は必要です。
さらに、吊戸棚やカップボードも背の高い子世帯に合わせると、親世帯が取りにくく不便を感じることでしょう。他には、冷蔵庫の配置はキッチンの入り口近くにするのがベストなのですが、奥にあると食材を取り出すのに通路をいちいち通らないと取れません。キッチンの動線が混雑するとそれもまたストレスです。

このようにメンタル的なデメリットもあれば物理的なデメリットもあります。二世帯住宅でキッチンを共有する場合のデメリットは、こういった細かいところが原因によるストレスが溜まることです。


3.キッチンを別々と共有した場合の費用の相場

二世帯住宅でキッチンを共有する場合は、1つのキッチン本体価格と工事費用がかかります。
また、別々にキッチンを2つ設置する場合は、1階に2つ設置する場合と1階2階にそれぞれ設置する場合とでは費用が異なります。
費用を抑える方法としては、ミニキッチンを採用して本体コストを下げる工夫も必要です。小さめのキッチンで十分であればどちらかの世帯のキッチンをミニにすることをおすすめします。

【価格例】
1階に2つのキッチンを設置する場合は、本体価格と工事費用で約45万円と設置費用が8万9,000円で合計で53万9,000円かかります。
1階と2階に別々に1つずつ設置する場合は、本体価格と工事費用で約45万円と設置費用が11万6,000円で合計56万6,000円かかってしまいます。 2階にキッチンを設置する場合は給排水の配管工事が必要なので費用は高くなってしまうのです。


4.まとめ

キッチンは料理をする人にとって大切なテリトリーです。
夫の両親と一緒に暮らす場合は必ず分離しましょう。少人数の世帯であれば、それほど大きなキッチンはいらないのでミニキッチンを採用するとコストダウンになります。実の親子である妻の両親と暮らす場合は、1つのキッチンを共有しても問題ありません。
キッチンは毎日使う場所なので、よく考えた上でどちらが良いのかを判断しましょう。

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