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2022/05/12(木)
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平屋といえばロフトを想像しますが、実際どれだけの人がどのように活用しているのか疑問に思いませんか?
近年では、子育て世代からシニア世代まで住みたい家として平屋はとても人気があります。平屋を建てる際にロフトのある間取りを選択する人も少なくありません。
今回は、平屋を検討している人やリフォームでロフトを作りたいと思っている人に参考になる、ロフトのメリットやデメリット、最適な活用方法など役立つ情報を解説します。
*もくじ*
そもそもロフトとはどのようなものなのか解説します。
ロフトとは建築基準法では「小屋裏物置等」といいます。小屋裏は屋根と天井の間の空間で、小屋裏のデッドスペースを利用したものがロフトです。ロフトには建築基準法において、いくつかの規制が設けられているので解説しましょう。
①ロフトがある階の床面積の2分の1未満であること
②ロフトの天井高は最も高い部分で1.4m以下にしなければならない
③ロフトのある階の床面積に対しロフトの床面積が8分の1を超える場合は、構造強度を保つために壁を増やさなければならない
などが挙げられます。
この規定のサイズを超えるとロフト風に作られた空間であっても、法律上は床面積に算入され固定資産税も課税されます。また、自治体によってロフトの規制を定めているケースもあり、ロフトの階段が固定されているものは不可の場合もあるので業者に相談しましょう。
次にロフトの用途について見ていきましょう。
ロフトのサイズを考えると、通常大人が腰をかがめなければ歩けない空間です。しかし、天井高や広さに制限があるものの、ロフトは収納目的以外にも利用できます。例えば、寝室や書斎、子供部屋や趣味の部屋など様々な用途で利用することが可能です。特に平屋の場合は2階が無いので、小屋裏のデッドスペースは少しでも有効利用したいところです。どのような利用方法であっても多目的スペースとして価値が生まれる空間になるでしょう。ただ荷物を置くだけのスペースでも構わないのですが、他に収納力があれば人が使えるスペースにすることで有意義なスペースに変わります。子供の遊ぶスペースや読書や趣味に利用することもできるので、一人で集中して何かをしたい時などにも最適なスペースになります。家族全員が好きな時に好きなように使用できるスペースとして、ロフトを作っておくのも楽しいのではないでしょうか。
ロフトを作るメリットとデメリットを見ていきましょう。
ロフトを作るメリットは、以下の4つがあります。
ロフトは建築基準法を満たしていれば階数にカウントされない、床面積に入れなくて良いと認められています。ロフトは固定資産税の課税対象から外れるため、建物に課せられる固定資産税が抑えられるということです。毎年支払わなければならない税金なので、少しでも安くなるとランニングコストも抑えられます。尚、ロフトのみの工事費の相場は、施工面積や材料によりますが50〜100万円程度です。最初は高く感じても長期的に見ればお得ではないでしょうか。
平屋にロフトがあるとアクセントになりオシャレな印象を与えます。平屋で天井を高くするのも良いですが、ロフトからリビングを見下ろせると、限られた小さな空間が非日常的な特別な居場所に感じられます。平屋のロフトは実用的な理由だけではなく、見た目の印象もオシャレに演出することができます。
平屋に作るロフトのメリットは、収納や将来的な部屋として確保できることです。今の暮らしに最低限必要な間取りと、将来的に使い道が選べる多目的スペースを作っておけば間取りに余裕ができます。例えば子供が2人いる場合、小さい間は2人1部屋で大きくなればロフトを子供部屋にできます。また、夫婦別の部屋として利用することも良いでしょう。子供が独立すれば書斎や趣味の部屋にしたり、あるいは完全に収納スペースにしたりなどロフトの使い道はたくさんあるので便利に活用することが可能です。
平屋のロフトは別室とはいえ家族の声が届くところもメリットです。壁のないロフトからは声が聞こえ、下にいる家族にも気配が感じられます。子供部屋として利用している場合は、子供の様子も感じることができるので安心して家事を行えます。また、書斎や趣味の部屋であっても1人の時間を大切にしつつも、家族とのコミュニケーションも取りやすい絶妙の距離感が良いでしょう。
ロフトを作るデメリットは、以下の4つがあります。
ロフトの最大のデメリットは、屋根に近いため夏の暑さが厳しいことです。屋根裏は熱がこもりがちで、夏の日差しが屋根を焼き付けます。対策としては、屋根裏にしっかりと断熱材を施し、窓を設置して通気性をよくしてあげることが必要です。ロフトにもエアコンを設置して暑さ対策をすれば、十分快適な空間にすることができます。従って寝室や子供部屋としても利用が可能です。
ロフトのデメリットは、天井が低いため移動がしにくい点です。天井高1.4mの規制があるので、それ以上の身長がある大人は移動する時かがみながらの歩行になります。通常の居室ではないので仕方ないですが、寝室で利用する場合は頭を打たないように注意が必要です。
ロフトははしごを使用することが多いので、子供や高齢者には転落の危険が伴います。特に物を持って昇り降りする場合は危険です。自治体で固定された階段が不可の場合は仕方ありませんが、固定階段が設置できるのであれば安全のために付けるのも良いでしょう。階段のスペースは必要ですが、階段下を上手く収納にすると収納力も増えて安全で安心できるロフトの空間を楽しめます。
平屋にロフトを作ると天井高が取れないため、少し狭く感じてしまうこともあります。確かに天井の圧迫感は拭いきれません。しかし、天井高が無い分ロフトの床面積を広げることで広く自由に使うことができる空間が確保できます。また、窓を出来るだけ大きく取ることで、息苦しさが解消されるため明るい環境でロフトを楽しめるでしょう。
代表的なロフトの活用方法は収納ですが、書斎として勉強や読書のスペース、寝室や子供部屋、あるいは趣味やリラックスできる一人の空間など様々な活用方法があります。しかし、最初はよく使っていたロフトもハシゴの昇り降りが面倒になったり、掃除が面倒になったりすると使わないことも少なくありません。寝室や子供部屋に使っている間は良いですが、子供の独立などライフステージが変わるとロフトの活用方法も変わります。ロフトを無駄のないように活用するには、何に活用するのか明確にしましょう。
例えば収納であれば棚を造作して、小さなウォークインクローゼットのように無駄なスペースの内容に活用することです。また、洗濯物の室内干しスペースにするのも、来客時も視線を気にしなくてすみます。洗濯物を持って昇り降りするのは大変かもしれませんが、暖気が上がるため早く乾き、外に干すことや室内でも目に見えるところに干したくない人にとっては良いでしょう。
ロフトは、目的を明確にすることで無駄なく活用することができます。
平屋のロフトで最適な間取りは、リビングに面してダイニングキッチンの上にロフトを配置する間取りです。ロフトからリビングを見下ろすことで、家族とのコミュニケーションが取りやすく、程よい距離感が保てます。
例えばロフトで子供が遊んでいる場合、キッチンで家事をしていてもリビングでくつろいでいても様子が感じられます。また、キッチン上に配置することでリビングの天井が高く取れるため、明るく開放的な空間を維持することができます。LDKのバランスがよく取れた間取りになるでしょう。
また、ロフトを静かな場所にしたいならLDKから離れた場所に作ることも考えられます。平屋は勾配天井にすることで、ロフトスペースを作る選択肢が増えるので業者に相談し目的に応じた間取りを実現させましょう。
ロフトのある平屋について解説してきました。幅広い世代に人気の平屋は、ロフトを作ることで様々なメリットがあり多目的空間として活用できます。節税にもなりオシャレな空間も演出できるためおすすめです。平屋を建てる計画がある人やリフォームでロフトを作りたい人は、検討してみると良いのではないでしょうか。
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