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二世帯住宅に住む前に!決めておくべきルール

注文住宅

2021/04/11(日)

親世帯と子世帯がいっしょに暮らす二世帯住宅。同居と言うとトラブルの話を多く耳にしがちかもしれませんが、暮らしを共にするメリットもたくさんあります。子育てを助け合えたり、留守中の宅配の受け取りをお願いできたり、何より身近な人がすぐ傍にいてくれる心強さもあるでしょう。

せっかく生活を共にするなら、おたがいが気持ちよく助け合いながら暮らしを楽しめるような、良い関係を築いていきたいですよね。そのためには計画の段階から互いの暮らし方を十分に想定し、間取りや生活のルールを決めることが大切です。

今回は二世帯住宅の間取りの決め方や、考えておくべき同居後のルールなどをご紹介させていただきます。

 *もくじ*

┃共有?分離?それぞれの境界線を明確に

┃同居後のルール、何が必要?

┃まとめ

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1┃共有?分離?それぞれの境界線を明確に


二世帯住宅のおもな間取りとして、「完全分離型」「一部共有型」「完全同居型」の三種類があります。
玄関を含むすべての生活スペースを、親世帯と子世帯で完全に独立させるのが「完全分離型」、生活スペースの一部またはすべてを共有するのが「一部共有型」「完全同居型」です。

ここでは各間取りのメリット・デメリットを考えてみましょう。

 

<完全分離型と完全同居型> 

完全分離型は、お互いのライフスタイルに干渉することなく、単世帯の暮らしを大切にしやすいので、冒頭に述べたような所謂トラブルの心配は少ないと言えます。
しかしながら、完全分離型の住まいを建てるには、十分な土地の広さ(目安として50坪以上)が必要です。また、建築資材や住宅設備・建具などが2世帯分必要になるので、建築コストも高くなります。

一方「完全同居型」は、単世帯の家づくりとほぼ同等の規模・サイズになるのでコストは抑えやすくなりますが、ライフスタイルの異なる二つの家族がキッチンやお風呂もすべて共有する生活は、おたがいへの気兼ねが多く、ストレスを感じやすくなるかもしれません。

 

<一部共有型の二世帯住宅>

「一部共有型」にした場合は、どの部分を共有するかによって、ライフスタイルのイメージや費用が変わります。 

【玄関を共有にした場合】

「一部共有型」の中で、もっとも共有部分が少ないのがこのタイプです。キッチンやお風呂など、生活スタイルに大きく関わる部分は、各世帯が自由に使えるのでストレスは感じにくいでしょう。

玄関を共有するデメリットととしては、「収納スペース」「人の出入りに関する干渉」が考えられます。

まず「収納スペース」ですが、二世帯分の履き物や外で使う物(傘など)が玄関に集まることになります。とくに子育て世代は、子どもの靴が溢れて単世帯でも「収納が足りない」というお悩みをよく耳にします。それが二世帯分となれば、なおさらですね。

従って家づくりの段階から、それぞれの世帯の玄関まわりの持ち物をよく把握し、それらがきちんと収納できる広さ・設備を確保することが、とても大切になります。

玄関

次に「人の出入りに関する干渉」ですが、
・働きざかりの子世帯の帰宅時間が遅く、玄関ドアの開閉音が気になる
・来客時に相手世帯に気を遣う(お客様にも気を遣わせてしまう)
・ちょっとした外出にも、相手世帯へ断りを入れるのが面倒になる
というように、家族・お客様が玄関を出入りすることで、ストレスが生じることが考えられます。

普段はメインの玄関を使用しながらも、万一帰宅が遅くなった際には相手世帯に配慮できるよう、各世帯の生活スペースに使いやすい勝手口を設けておくと、おたがいのストレス軽減に役立ちそうです。

 

【リビングを共有にした場合】

リビングを共有にすると、親世帯・子世帯が一緒ににぎやかな団らんの時を過ごせるのが魅力です。半面、お友達を招きにくくなってしまったり、単世帯でコミュニケーションをとることが難しく、なんとなく寛ぎづらいと感じることもあるかもしれません。

そんなストレスを回避するには、各世帯に「サブリビング」と言えるような空間を設けておくのが良いでしょう。サブリビングで一人・単世帯の時を気兼ねなく寛ぐ時間を確保できれば、リビングに家族みんなで集って賑やかに過ごす時間がますます楽しく感じられるかもしれませんね。

リビング

 

【キッチンを共有にした場合】

キッチンを共有にすると決めた場合は、まずそれぞれの世帯のライフスタイルが違うことをきちんと理解しておくことが重要です。そのうえで、具体的な「共有の仕方」を決めておくのが良いでしょう。

・冷蔵庫や収納は共有するのか?
・料理は両世帯一緒にするのか?各世帯が時間差で使うのか?

二世帯分の食材・食器収納の場所を確保するには相応のスペースが必要になりますし、キッチンに同時に立つのが一人か二人かによって、快適な作業スペースの広さが異なってきます。また、シンクや作業台、収納棚の高さなどを、誰かひとりを基準に決めてしまうと、ほかの人が使う際に不都合が生じることもあるでしょう。

キッチン

毎日の生活を支える場所であるキッチンの使い勝手が悪いと、どうしてもストレスを感じやすくなり、二世帯間のトラブルの関係性を悪化させることにも繋がります。まずは共有の範囲や方法を明確にしたうえで、広さ・高さ・設備の種類などを具体化しましょう。

 

【お風呂を共有にした場合】

お風呂は一日の疲れを癒す場所だからこそ、家族間のトラブルをなくし、気持ちよく使える空間にしたいですよね。
お風呂を共有する場合に起こりうるトラブルの要因としては「お風呂に入る時間」「洗面所や脱衣スペースの共有」に関することです。

 まず「お風呂に入る時間」ですが、

・好きな時間にお風呂に入ることができない
・帰宅が遅くなってお風呂に入ると水音が気になる
・子どもが成長して一人でお風呂に入るようになり、家族全員が入浴するのに時間がかかる

という問題が多く聞かれます。
また一般的な浴室は、洗面所と脱衣スペース、場合によっては洗濯室までもが隣り合っており、結果的に「洗面所や脱衣スペースの共有」をしなくてはなりません。
洗面所・脱衣スペースは身支度を整える場所なので、とくに朝・夕の忙しい時間帯は使いたい家族がたくさんいて渋滞しがちです。また家族の誰かが入浴していると、洗面所を使えない、洗濯ができない、ということもあるでしょう。

脱衣室・洗濯室

「お風呂に入る時間」については、お風呂を共有する以上解決が難しいところですが、浴室とは別にシャワー室などを設けておくと良いかもしれません。

また、洗面所や洗濯室をどのように配置するかも十分に検討することが必要です。各世帯に配置するのが確実ですが、広さの問題で難しいようであれば、「浴室と脱衣室」をできるだけ独立させられるよう、ドアなどで隔てて洗面所・洗濯室を設けると良いでしょう。

 

2┃同居後のルール、何が必要?


前項「間取りの決め方」では、快適な二世帯住宅についておうちづくりの観点からお伝えさせていただきました。しかし、二世帯の同居をスタートさせるにあたって忘れてはならないなのが、事前のルールづくりです。
二世帯での生活が始まり、トラブルが起きてしまってから改善策を講じるのは、なかなか難しいものです。同居スタートの前に両世帯がしっかりと話し合い、おたがいのライフスタイルを尊重したうえで、ルールづくりをするのが良いでしょう

 おうちづくりとは少しテーマが離れますが、ここでは考えておくべき同居後のルールについてご紹介させていただきます。

 

<ライフスタイルの違いをおたがいに理解すること>

働きざかりで子育て真っ只中の子世帯と、現役を離れて少しゆっくり過ごしたい親世帯であれば、当然そのライフスタイルは大きく異なるでしょう。

その隔たりを理解しないままに同居を開始してしまうと、「帰宅が遅い」「外出が多い」といった相手世帯への不満を抱きやすくなってしまいます。

二世帯での生活がスタートする前に、おたがいの生活の様子について気楽な雰囲気で話し合う機会を持って、理解を深めておくことが必要ですね。また、身近に住んではいても「全くの別世帯」として互いを捉え、プライバシーやライフスタイルを尊重することをルールにしておくと良いでしょう。

 

<共有する場所をできるだけ明確に区分けすること>

一部共有型や完全同居型の場合に特に言えることですが、共有する場所を可能な限り「親世帯範囲」と「子世帯範囲」に区分けしておくことが大切です。部屋単位で、「親世帯の部屋」「子世帯の部屋」と区分けすることはもちろんですが、収納スペースなどについても同様の区分けが必要です。各世帯が使う範囲を明確にして、その場所の管理は使う世帯にすべて委ねる(他方の世帯は干渉しない)ことが大切です。

区分けできない「完全な共有スペース」においては、その使い方のルールを両世帯で話し合って、おたがいが気持ちよく使える状態を保つ努力が必要です。

完全分離型の場合にも駐車場や庭などは共有部分になることが多いので、忘れずに考慮しておきましょう。

 

<家事やお金に関する取り決め>

これも一部共有型・完全同居型の場合にいえることですが、家事の時間帯が重なってしまったり、一方の世帯に家事の負担が集中してしまったりすると、お互いのストレスになります。

料理、掃除、洗濯など、誰がどのように担当するのか、使う時間帯はいつなのか、あらかじめ話し合っておきましょう。

また、光熱費の支払いや、共有する場所で必要な消耗品は誰が買うのか、といったお金に関するルールも事前に検討しておくことをお勧めします。

 

3┃まとめ


  いかがでしたでしょうか。今回は二世帯住宅の間取りとそのメリット・デメリット、暮らし方のルールについてご紹介しました。

二世帯住宅を成功させる秘訣は、両世帯が家づくりの段階からしっかり関わり、間取りやルールも一緒に考えていくことにありそうです。二つの世帯が近い距離に住まうメリットを最大限に発揮して、「大家族」として賑やかに過ごす時間・単世帯でのんびり寛ぐ時間を上手につくり出せる素敵な関係を築いていけるのが理想ですね。

みなさまの理想の二世帯住宅づくりに、すこしでもお役立ていただければ幸いです。

 


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